巨人・阿部二軍監督が宣言 “反ブレブレ指導者”朝令暮改は愚の骨頂

2019年12月24日 16時30分

阿部がパネルに書いたのは「我慢」

 新米監督が修業中だ。巨人・阿部慎之助二軍監督(40)が再び若手たちへ強烈なメッセージを発した。ただ、指導者としては1年生とあってまだまだ試行錯誤の日々。そのなかでも本人が気に留めている一つは方針のブレを根絶することだ。実は、監督就任後から“朝令暮改指導”の防止に向けてひそかに対策に乗り出している。

 阿部二軍監督は23日に東京都内で開かれた「2019報知プロスポーツ大賞」表彰式に出席。特別功労賞を贈られると壇上のスピーチで鬼軍曹の顔を垣間見せた。

「二軍の選手にはまだ言っていないんですけど、二軍は読売ジャイアンツじゃない。読売巨人“軍”だと。今日この場を借りてメッセージとして明日の紙面に載せていただければ。選手の自主トレもピッチが上がるかなと思います」。要するに、球団の正式名称が「軍」である以上、ハラスメントにならない程度にビシバシ鍛えるから腹をくくって準備してこいよ――ということだ。

 とはいえ、二軍選手を自分と同じレベルで見るつもりはない。何しろ、19年間の現役生活で二軍とはほぼ無縁の野球人生を送ってきた。阿部二軍監督は「何でこんなことができないんだというのは思わず、一緒にどうやったらうまくなるのかを考えていきたい。そこを我慢して選手の成長の手助けをできれば」と自分のなかでの目線を下げつつ選手に寄り添う姿勢も見せた。

 ただ、選手個々で特長も成長スピードもまるで違う生身の人間の力を引き出すのは、ある意味で自分のレベルアップに専念すればよかった現役時代よりも難しい作業かもしれない。阿部二軍監督は「楽しみだよ」と期待に胸を膨らませているが、大役をこなす上で避けたい指導者像もあるという。発言が二転三転する“ブレブレ指導者”だ。

「自分で言ったことを忘れないようにね。(秋季練習では)朝のミーティングでまず首脳陣に、今日はこういうことを言うとあらかじめ伝えてきた。自分で言ったことぐらい書いて残しておかないと。『この前、ああ言ってたのに全然違うじゃねえか。どうなってんだよ!』ってならないようにね」

 現場トップの言うことがコロコロ変わっては組織は成り立たない。コーチ陣はもちろん、選手たちが混乱するのは目に見えている。そこで阿部二軍監督は新たにメモ兼用の手帳を購入し、円陣での自分の“発言集”や今後の育成プランなどを事細かに書き記しているそうだ。

「第二の野球人生。俺ももう一回、勉強しないとな」。戦力の底上げへ強い使命感を燃やす新米監督。悪戦苦闘の日々はまだ始まったばかりだ。

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