ソフトバンク・千賀 来季はメジャーへのハードル超越だ

2019年12月24日 16時30分

大幅アップに笑顔の千賀

 悲願のメジャー挑戦は見えてきたのか。ソフトバンクの千賀滉大投手(26)が23日にヤフオクドームで契約更改交渉に臨み、1・4億円アップの年俸3億円プラス出来高払いでサインした。今季は心身ともにエースとして成長し、東京五輪を控える来季は名実ともに日本のエースとして期待されるシーズン。さらなる進化を遂げ、夢の扉をこじ開けることはできるか。

 鷹のエースが大幅アップでサインした。年俸は3億円に到達。「最大限の評価をしてもらった。大きな数字に乗せていただきました。来年一年、責任感を持って過ごす覚悟ができました」と笑みを浮かべた。

 3年連続の13勝をマークしたが、昨季までとは比べ物にならないほど素晴らしい投球内容だった。今季は12球団トップの180回1/3を投げて防御率2・79をマーク、227三振で初の最多奪三振のタイトルも獲得。9月6日のロッテ戦(ヤフオクドーム)でノーヒットノーランを達成するなど、先発陣の柱としてフル回転した。

 言動面でも若手投手陣の模範になり、エースとして頼もしい姿を見せた。その部分も球団が大いに評価したところだ。千賀は「数字以外にも評価してもらった。また気が引き締まりました」。今回も交渉の中で、ファームの選手が一軍選手と交流する場を設ける必要性を球団側に訴えたという。「会話することで意識も変わる。僕も(斉藤)和巳さんを見れたことが大きかった」と自身の実体験を踏まえての進言だ。

 来季はどのような姿を見せてくれるのか。会見で掲げたのは3年ぶりのリーグV奪回だった。「そこに目を向けながら、ケガをせずに一年間やっていきたい」と力を込めた。もっとも、育成選手時代から常に上を目指して戦ってきた。さらなる進化が大前提だ。

 今季の沢村賞は該当者なし。これに千賀は「それを目指すということはないですけど、ああいった成績は先発の役割としてベストなものだと思う。それくらいのものを出せれたら、おのずとやるべきこともできているということだと思う」とも話している。

 誰もが認める球界ナンバーワン投手になることも通過点の一つ。すでに先日、楽天・則本との自主トレを敢行。体づくりや投球に関して、お互いの意見を交換した。来季はさらなる進化を遂げて沢村賞クラスの圧倒的な成績を残す。

 一昨年オフから訴えているポスティングでの米球界移籍に関しては「決めるのは球団。今年もこういう気持ちですと伝えはしました」。今回も継続して話し合ったが、ソフトバンクは過去にポスティングを認めていない。

 それだけにハードルは高いが、かねて「なぜ行かせないんだと世論が反発するほどの圧倒的な成績を残せば…」(球団関係者)との声もある。明確な条件や数字があるわけではないため、千賀にとってはとにかくアピールするのみだ。

 来季は東京五輪でエースとしても期待されている。2020年は周囲を圧倒するシーズンにするしかない。

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