西武は23日、頻脈性不整脈のため9月から自宅療養していた2018年の最多勝右腕・多和田真三郎投手(26)が「自律神経失調症」であることを公表し、契約保留選手のまま病状の回復を待つことを発表した。

 この日、多和田以外の全選手と来季の契約更改を終えた渡辺久信GM(54)は先日、本人と直接会ったことを明かした上で「彼の病状が今の状況だとなかなか(プレーすることは)難しい。今もいろいろと治療はしています。その中で見通しが立った時にはしっかりウチの選手として契約するということ」と語り現状では契約保留選手扱いのまま病状改善を待つ姿勢を明らかにした。

 渡辺GMによると、このまま契約保留選手として本契約期間の始まる2月1日を過ぎた場合「保留選手の形は可能。ただ、その場合は1年間(試合には)出られないとかいろいろなルールがある」とのこと。ともかく「本人とも話をした上で、我々はこの形が彼の復帰を目指す上でベストの形であると考えて選択しました」と語った。

 多和田はプロ3年目の昨季、16勝5敗、防御率3・81でパ・リーグ最多勝を獲得。4年目の今季は自身初の開幕投手を務めるも登板12試合で1勝6敗、防御率5・83と不調で5月26日に一軍登録を抹消。球宴明けの7月20日のオリックス戦で復帰するも6回3失点で敗戦投手となった。その後、体調不良を訴え、二軍降格し9月に「頻脈性不整脈」であることが球団から発表されていた。