ナイン侍化計画 広島・会沢は若ゴイに経験注入

2019年12月21日 16時30分

会沢は3年総額6億4000万円でサイン

 若ゴイを侍に育て上げる。広島・会沢翼捕手(31)が20日、マツダスタジアム内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、3年総額6億4000万円プラス出来高払いの大型契約を結んだ。来季は東京五輪出場を見据えつつ、目指すゴールは日本一。プレミア12で得た経験を、早くもチームに注入している。

 自己最多126試合に出場した今季は打率2割7分7厘、12本塁打、63打点。リーグトップの得点圏打率3割5分1厘と勝負強さも発揮して3年連続ベストナインにも選出された。国内FA権を行使していれば争奪戦は確実だったが、早々と残留を決断。この日は改めて「カープが好きなので。それだけです」と話した。

 交渉相手の鈴木球団本部長からは「中心の人物。力も人間性も備える選手」と絶賛され、年俸はほぼ倍増。それでも会沢自身は「個人より、チーム成績が成績なので悔しい思いしかない」と厳しい表情で振り返った。1時間弱の交渉内容も「どうしたらもっといいチームになっていくか」がメインだったという。

 出場が確実視される東京五輪へ向けては「正直出たいですし、鼻息を荒くしていきたい」と意気込んだが、会沢の目標はあくまでチームの日本一。強いカープの復活へ、すでに動きだしている。初優勝したプレミア12には主戦捕手として参加し、ミット越しに侍投手陣のレベルの高さを実感した。「いい投手はみんないい真っすぐを投げる。真っすぐがいいから、(フォークなどの)落ち球が生きてくるんです。帰ってきてから、ウチのみんなにも『まずは真っすぐを磨いていこう』という話はしました」

 巨人・坂本勇や西武・秋山ら一流野手の練習法や、打席での心構えをじっくり聞く機会も得た。「野球に対してどう取り組んでいたかはがっつり見させていただいたので、そういうのは教えていけたらいい」とも話す。

 選手会長の職こそ田中広に譲ったが、チーム内における会沢の存在感はなお絶大。会沢が仕掛ける“若ゴイ侍化計画”が、広島V字復活の鍵になりそうだ。

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