日米で捕手として活躍した城島健司氏(43)が15年ぶりに古巣・ソフトバンクに復帰することになった。肩書は会長付特別アドバイザーだ。20日、福岡市内のホテルで会見を行った。

 2012年に引退して以降は野球界から離れて、趣味の釣りを“本業”としてきた。将来の指導者については「毎週、日曜日、朝6時15分。RKBで絶賛放送中の釣り番組が来年も続きますので。先のことは見えてません」。こう城島節全開で話すにとどめた。ただ、これで期待されるユニホーム姿にも大きく近づいた。

 まだ具体的な仕事内容は決まっていない。そんな中で現場、フロントを問わず全方位に放たれる忖度なしの城島流の“直球口撃”に期待が集まっている。「はっきりとモノを言える存在は貴重。ジョー(城島)は誰に対しても正面から意見を言うし、上の人間もそんなジョーだからこそ一目置くところがあるからね」(球団スタッフ)

 城島氏は一本筋の通った男として知られる。監督時代の王会長に真っ向から意見して監督室で大口論したエピソードなど“伝説”にも事欠かない。そんな城島氏だからこそ王会長は「イエス、ノーをはっきり言える男だし、選手たちが決断することにプラスになる」と期待を込める。

 思うところがあれば現場の工藤監督にも意見をするだろうし、フロントへもズバリと提言するはず。選手に対しても同様だろう。三笠GMも「彼はどの立場であっても、自分の意見を言える。役職が決まってないと意見が言えないタイプではないですからね」と話した。

 フロント内には「組織は比較的うまくいってたりすると内部から問題点が見えないもの」との声もある。まずは慣れることからのスタートで、1月の監督コーチ会議でデビュー予定だが、フレッシュな城島氏の考えが大きなプラスとなりそうだ。