城島氏がソフトバンクに復帰 「ポスト工藤」への道筋

2019年12月19日 16時30分

昨年2月のOB戦では久しぶりのユニホーム姿が話題となった。右は工藤監督

 ソフトバンクに待望の大物OBが帰ってくる。王ホークスで常勝期を築き、米マリナーズでも活躍した城島健司氏(43)が球団に復帰することになった。近日中にも発表される。ユニホームは着ず、担うのはアドバイザー的な役割とみられる。2005年以来15年ぶりの復帰となるが、鷹サイドの狙いはどこにあるのか。

 ビジョンとして描いているのが工藤監督の後釜だ。以前から城島氏の評価は高く、将来の監督として推す声は尽きない。その一方で大きなネックとなっていたのが、野球界と完全に一線を引いていたこと。12年の引退後は本格的に“釣り師”に転身。現在も釣りファンに人気のテレビ番組「城島健司のJ的な釣りテレビ」でお茶の間には顔を出しているが、野球関連の仕事はノータッチだった。ヤフオクドームに足を踏み入れたのも、13年の斉藤和巳氏の引退セレモニーくらいのもの。

 球団幹部からは「評論家をやらないにしても、せめて何らかの形で球場に来てくれていないと。まったく野球と関わってないのに、いきなりユニホームを着てもらってとなるのは難しい」との声も出ていた。

 今回の復帰で今後、一気に野球界に軸足を置くわけではない。あくまでも城島氏にとって“本業”である釣りを続けながらになるとみられる。ただ、球団、そしてファンにとっても念願の入閣に向けて大きな前進となるのは間違いない。

 15年から指揮を執る工藤監督とは日本シリーズ終了後に新たに2年契約を結んでいる。球団は高く評価しているものの、次期監督への道筋も立てていく必要がある。

 2000年代に強豪となったホークスOBには大物が揃っている。ただ、実際のところは大小さまざまな事情が存在し、いざ候補となると秋山前監督しかいないと言ってもいい状況が続いている。“ポスト工藤”の人材が不足している事情を考えても、城島氏の球界復帰への道筋は大きな意味を持つ。

 来季はV奪回と4年連続日本一を目指すソフトバンク。果たして“城島エキス”がどう注入されていくかに期待だ。

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