ソフトバンク・三笠GM 巨人・原監督の「FA人的補償撤廃」提言に一部賛成

2019年12月18日 16時30分

緊急提言した原辰徳監督

 せっかく生まれた議論の火は消さないほうがいい。日本シリーズで巨人を下して日本一となったソフトバンクから、原監督の緊急提言に対するアンサーが出た。

 原監督がオフになってぶち上げたのがセ・リーグのDH制導入と、FA制度の人的補償撤廃の2大改革案だ。ソフトバンクでは巨人育ちの王球団会長が8日にDH案への「賛成」を表明。もう一方のFA案については「議論をするのはいいこと。議論が過熱して成熟していくことが大事」と話していた。

 三笠杉彦GM(45)は言葉を選びながら次のように“部分的に賛成”の見解を口にした。「人的補償の話に関しては賛成なものの…フリーエージェントで選手が出ていく側のこともある。ルールとしては自由競争をしながらも、戦力均衡策としてセットになっているわけですから。ドラフトの権利と置き換えるとか、そういったものにしたほうが、やりやすいんじゃないかと思います」

 一例として挙げたのは米球界のような一部ドラフト権の譲渡だった。「新人のドラフトは将来への投資で、FAは編成状況上の直近の強化になる。直接的なチーム強化を取るのか、将来を取っていくのか。編成上もやりやすいと思います」と続けた。

 過去にFAで獲得した人数は26人の巨人に次ぐ2位(13人)とはいえ、ここ6年間はFA補強がない。昨年のような獲得失敗のケースもあるが、大事に育ててきた選手を流出する痛手も大きい。それがその選手のチャンスとなればまだいいが、どこか後ろめたいムードが漂う時さえある。「人的補償という言葉がちょっと直接すぎる」との思いもあるという。

 仮にドラフト権の譲渡となれば乱獲にはつながらず、各球団のビジョンを持っての補強にもなっていくだろう。今後も議論が発展していくか。