門戸はいつでも開けてます――。広島の大瀬良大地投手(28)が15日に広島市内のホテルでタレントの浅田真由夫人と結婚披露宴を開いた。松田元オーナーをはじめ佐々岡真司監督、OBの黒田博樹氏、新井貴浩氏、長野、会沢、鈴木らチームメートに祝福され「私たちが今日の日を迎えられたのも、たくさんのみなさまのお力添えがあったからこそです。これからもお互いに支え合い、ともに人生を歩んでいきたいと思います」と身を引き締めた。

 今季は自身初の開幕投手を務め、先発ローテの大黒柱となった。26試合全てで先発し11勝9敗、防御率3.53。今オフの自主トレは「誰でもウエルカム」の姿勢で「(チームに)自分よりも年下の子たちが増えていますし、一人でっていうのは…(一緒に)やりたい選手がいれば僕は全く問題ないです」とエースらしく呼びかけている。

 2017年には、その前年まで2年連続で行っていたドジャース・前田との合同自主トレを卒業し“孤独トレ”に励んだこともあった。しかし、現在は立ち位置が変わり、大瀬良に憧れる選手も多い。兄貴分として相談に乗ることもある。

 自身も先輩たちの背中を見て育った。後輩に対してウエルカムの姿勢を取るのは「自分にとって黒田さんやマエケンさんが技術や調整方法だったり、聞かれたことを全部答えてくれたというのが大きいからですね」。黒田氏と前田からアドバイスなどはほとんどなかったそうだが「勇気を持って聞きに行けば答えてくれたので『(あの時)勇気を持って良かったな』と今、思っている。自分も全部答えようと思っているんです」。

 そのための場として自主トレは絶好の機会だ。大瀬良自身も「練習している中でいいと思うことは年下の選手にも聞いたりすることもありますから」とさらなる飛躍へ貪欲に学び続けていく。