ソフトバンク入りが決まったウラディミール・バレンティン外野手(35)を巡っては、古巣から来年の活躍に懐疑的な声が上がっていた。来日時から知るヤクルトの関係者は「移籍したらうちにいた時のようにはいかないでしょうね」と切り出し「やっぱりどこの球団も外国人選手への扱いは日本人選手と同じとはいかない。他の球団ならダメだったら契約を切ればいいだけですからね。うちには長くいたのである程度の特別扱いもできますが…」と選手層の厚いソフトバンクではドライな競争の中で苦しむのではないかと見ている。

 選手も「大丈夫なの?」と心配し「ココ(バレンティンの愛称)は東京しか住んだことないでしょ。福岡も都会だけど、東京とは環境が全然違う。慣れない土地で違うリーグに行くとなると、日本人でも大変なのにココの性格上、どうなのかなと思う」と苦楽をともにした助っ人を気遣う。

 来年36歳となるバレンティンはオランダ代表として東京五輪への出場を熱望し、DHのあるパ・リーグでも「あと数年は守備はできる」と外野守備にも自信を見せているが…。ヤクルト関係者の見立ては「打撃はそこまで変わらないけど、何年も前から他の面では緩やかに下降しつつある」と厳しい。