巨人が獲得したサンチェス 韓国リーグで残した好成績は信頼できるか!?

2019年12月14日 16時30分

 リーグ2連覇、日本一奪還を狙う原巨人が13日、韓国17勝のドミニカ共和国出身右腕、エンジェル・サンチェス投手(30=前韓国SK)の獲得を発表した。2年契約で1年目の年俸は3億4000万円と近年の外国人投手では異例の高額契約。メジャーとの争奪戦を制し獲得に成功したが、その一方でライバル球団からは一抹の“不安”を指摘する声が上がっている。

 サンチェスは150キロ台後半の直球とチェンジアップを武器に今季、韓国リーグ(KBO)で17勝(5敗)、防御率2・66の好成績をマーク。登板28試合で被本塁打わずか2本と抜群の安定感を誇る右腕は球団を通じ「読売巨人軍の一員になれて大変光栄に思います。ファンのためにベストを尽くし、チームの勝利に貢献したいと思います」とコメントを寄せた。

 最多勝(15勝)を獲得した山口がポスティングシステムを使ってのメジャー移籍が濃厚。その穴を埋める補強に成功した形だが、在京球団の編成担当者は「今季のKBOは飛ばないボールに変わった。サンチェスがそうだとは言わないけど、今季のKBOの投手成績は、うのみにできない」と指摘する。

 どういうことなのか。ここ数年「打高投低」といわれてきたKBOの2018年の総本塁打数は720試合で1756本。1試合平均2・44本の「バッターズパラダイス」だった。

 そのためリーグは今季からボールの反発係数の規定をこれまでの「0・4134~0・4374」から「0・4034~0・4234」に下げたところ予想以上に本塁打が激減。18年に43本塁打を放った元DeNAのロマック(SK)は今季29本にとどまり、リーグ全体でも742本減の1014本と前年比58%となった。なおサンチェスの18年の被本塁打数は26本、防御率も4・89だった。

 この指摘に巨人・大塚副代表編成担当は「韓国リーグのボールが今年、変わったことは知っている」。その上で「他の投手は今年も打たれている。サンチェスのシーズン被本塁打2本は十分に評価できる」と自信をのぞかせた。

 実際、20勝(3敗)を挙げ、ブルワーズと3年約10億円の大型契約を結んだMVP右腕のリンドブロム(斗山)は、今季30試合で13本塁打を浴びている。

 ちなみにNPBでは13年の統一球騒動を経て反発係数は「0・4134を目標とす
る」とし、数値は公表していない。サンチェスが今季、覚醒したのか? それともボールのおかげだったのか? その答えは来季に出る。 

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