中日 マルティネス流出危機でキューバ政府に疑心暗鬼

2019年12月13日 16時30分

去就が不透明なR・マルティネス

 中日のライデル・マルティネス投手(23)が流出危機に陥っている。球団は残留に向けて今季年俸から大幅アップと複数年契約を提示したもようだが、12月中旬としていたキューバ政府からの返答は12日現在でなし。球団幹部は「まだ時間がかかるかもしれないし、こっちは待っている状態」とヤキモキしている。

 というのもR・マルティネスが帰国する際、本人とは条件面で合意し、球団は保留選手名簿にも記載したままにしているが、ここにきてキューバ政府が難色を示すような兆候があるという。

 球団からキューバ政府側との交渉を一任された与田監督が11月下旬に直接キューバ入り。球団幹部は「監督が現地までわざわざ出向いてキューバ政府には誠意も見せているのに…。でも韓国や台湾からも話がきているようだ」と、ここにきて他国球団への移籍情報に頭を抱えている。

 中日が保留選手名簿に記載している以上、NPBの他球団はもちろん、国外球団でも移籍は原則できないが、球団幹部は「キューバ政府が何を考えているのかよく分からない。中日に残ってもいいけど、条件を見直せという話かも分からない」と疑心暗鬼になっている。

 しかし、仮に契約が締結されてもR・マルティネスが3月に行われる東京五輪出場枠をかけた予選にキューバ代表として参加する可能性が濃厚で、そうなれば来季開幕から守護神不在のピンチだ。球団幹部は「ヘタしたら(2月の)キャンプすらいないかもしれない。我々としてはいないのを前提に、どういう布陣でいくのかを考えていかないといけない。キューバは野球が盛んで国技みたいなものだから、国の名誉をかけて国際大会には勝たないといけないというのがある。シーズン中も国の代表として、帰国させろということは今後も出てくるかもしれない」。R・マルティネスが流出してもしなくても中日の守護神問題は困難な状況となりそうだ。

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