阪神で「西勇派」が急速に増殖中

2019年12月13日 16時30分

契約更改を終え、報道陣に対応する西勇

 阪神内で“西勇派”が急速に拡大している。昨オフにFAでオリックスから阪神に移籍した西勇輝投手(29)は12日、現状維持の年俸2億円プラス出来高で契約を更改。縦ジマ1年目に10勝8敗、防御率2・92と安定した成績を残し、ゴールデン・グラブ賞も初受賞した右腕は「球団からは『来てくれて良かった』と言ってもらった。重い言葉でした」と充実した表情で語った。

 例年、オフには巨人・菅野らとハワイで合同自主トレを行ってきたが、4年契約2年目となる来季へ向け「(今オフは)プロ11年目で初めて一人で自主トレに臨もうと思っています。20代のうちに新しく試してみたいことがある。自分には“遅い筋肉”が多いので“速い筋肉”を増やしたい。まずは自分一人でやってみて、(手応えが)良ければ来季以降は後輩も誘いたい」とさらなる進化へ試行錯誤を怠らない姿勢を示した。

 移籍1年目ながら西勇の元には、今季自己最多の9勝を挙げた青柳や、侍の稲葉監督も注目する有望株左腕・高橋遥らが教えを仰ぐべく早々に“師事”。2日に行われた新入団選手発表会でもドラフト1位右腕・西純矢投手(18=創志学園)から「目標とするのは西勇さん。阪神に入団が決まって、様々なエールを頂いた」。同5位・藤田健斗捕手(18=中京学院大中京)からも「西勇さんの球を(捕手として)受けて配球などを学びたい」など“弟子入り”を熱望する声が相次いでいる。

 球団関係者は「梅野もそうだが、西勇は言いにくいことも周囲にハッキリ言えるタイプ。ずぬけた球威やフィジカルはない代わりに、技術や理論、ノウハウを積み重ねてここまでの投手になった。若手たちにも、それらを伝授してくれれば」と大きな期待を寄せる。先発投手陣のリーダーとしてだけでなく、教師役としての役割にも注目が集まる。

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