巨人・丸 “逆シリーズ男”返上への決意

2019年12月13日 16時30分

今年の日本シリーズではチーム最多の6三振を喫した丸(左は甲斐)

 5年連続で最後に泣くのはゴメンだ――。巨人・丸佳浩外野手(30)が12日に悲願の日本一に向け不退転の決意を示した。広島時代から4年連続でリーグ優勝を果たしながら、一度も日本一になっていない。そればかりかソフトバンク相手の日本シリーズでは2年連続でまさかの大ブレーキ。“逆シリーズ男”の汚名を着せられた。名誉挽回へ向け、リーグを代表する左打者が決意を新たにしている。

 家族の都合により球団のハワイV旅行参加を見送った丸はこの日、川崎市内のジャイアンツ球場で変化球用のマシンを相手に黙々とバットを振った。そんな姿に足を負傷しリハビリ中の1年目の松井が見学を志願。丸は快く応じた。

 移籍1年目で巨人に5年ぶりのリーグVをもたらした「優勝請負人」だが日本シリーズでは13打数1安打1打点、6三振、打率7分7厘と抑え込まれ“逆シリーズ男”となった。

「ボク自身は何度もチャンスがあったのに…。悔しい」と丸。球界でただ一人、4年連続でリーグ優勝しながら日本一を逃す結果に唇をかんだ。広島時代に出場した2018年の日本シリーズでも25打数4安打3打点、12三振、打率1割6分と振るわず、2年連続で屈辱を味わった。

 その原因は丸自身が一番、分かっている。「課題は実戦の中での対応力。想定したボールが来た時はいいけど想定外のボールが来た時の対応」と背番号8は冷静に分析する。

 シーズンでも終盤に失速した。5月の3割5分7厘がピークも9月は22試合で2割2分2厘と終盤に苦しみ、ポストシーズンに入った。成績は2018年の打率3割6厘、39本塁打、97打点に対し打率2割9分2厘、27本塁打、89打点と打撃3部門すべてで数字が落ちた。

 実は「(広島時代)石井コーチに『実戦になってくると対応力が大事になる』と言われていた」(丸)という。来季は選手、コーチとして9年間を共に過ごしたその石井コーチが一軍野手総合コーチとしてすぐそばにいる。シーズン中、不調に陥りかけても微調整が可能で二人三脚で日本一を目指すことになる。

 オフの調整に関しては「変えることはないです」と昨オフ同様、ジャイアンツ球場で汗を流す予定。春季キャンプでは原監督が侍ジャパンまで戦った疲労を考慮し、坂本勇らと「S班」でのマイペース調整が認められた。

「これでダメだったら厳しい原稿を書いていただければ」(丸)と注文したのは“5度目の正直”への自信の裏返しと言えそうだ。