ソフトバンク・和田毅投手(38)が「打倒・松坂」宣言だ。和田は松坂がソフトバンクを退団後から、同級生で盟友との対戦を熱望してきたが、ここ2年はかなわず。同一リーグとなったことで14年ぶりの対戦が現実味を帯びてきた。過去の対戦成績は2勝5敗。「(松坂)大輔と対戦するということはライオンズ打線に投げるということ」とライバルに投げ勝つため天敵封じに気合を入れている。
 
 投げ合うことが目標ではない。松坂に勝つ――。和田は「大輔と対戦するということはライオンズ打線に対して投げるということ。あの打線を抑えられるようなレベルにならないといけない」と話した。
 
 11日に同級生の盟友・松坂が入団会見を行った。西武への復帰は決まっていたが、古巣のユニホームに袖を通した姿は特別なものだった。「ライオンズ復帰おめでとう」「またライオンズのユニホームを着た大輔を見られるのはうれしいよ」。すぐさま連絡を取ってエール交換した。
 
 すれ違いが続いていた。2016、17年はソフトバンクでチームメートだった。「大輔と一緒にローテーションで投げたい」。松坂が故障で再起不能とささやかれた中でも復活を確信して競演を待ち望んでいた。退団後は対戦が夢となった。ただ、昨季は松坂がソフトバンク戦に先発したものの、和田が左肩痛でリハビリ中。今季は和田が中日戦に先発したが、松坂が右肩を痛めていた。
 
 そんな中で来季こそ14年ぶりの対戦が現実味を帯びてきた。「セ・リーグだと交流戦か日本シリーズしかない。それがリーグが同じであれば、対戦する機会は出てくると思う。まずは自分が先発ローテを勝ち取りたい」
 
 対戦成績は2勝5敗。「自分が新人の時から雲の上の存在だった。ホークス打線をバッタバッタと抑えていたシーンを見ている」と振り返る。ダイハード打線とも称された強力打線と対峙していた松坂に負け越した。
 
 今度は自らが最強・獅子打線を封じて投げ合いを制する。今季の西武との対戦成績は2戦2敗、防御率13・50と相性は悪いが、繰り返し「ライオンズ打線を抑え込めるように」と口にして思いの強さをうかがわせた。
 
 40歳を迎える“松坂世代対決”へ。和田が燃えている。