元中日の東大・井手新監督 名大から中日育成ドラ1の松田にエール

2019年12月05日 16時30分

名古屋大出身の松田にエールを送った井手氏

 元中日で東大野球部の井手峻新監督(75)が、名古屋大から中日に育成ドラフト1位指名を受けた松田亘哲(ひろあき)投手(22)にエールを送った。

 プロ野球では珍しい旧帝大の出身者だからこそ分かる苦労もある。1967年の2次ドラフト3位で東大から2人目のプロ野球選手として中日に入団した井手氏は当時の状況を「(東大から)2番目だったけど(史上初めて)ドラフト指名されて、それなりに注目された。自分としては、あまり強くないチームからプロ入りしたから、東大野球部をバカにされるのは嫌で必死になって頑張った」と振り返る。

 旧帝大の一角である名大からは初、東大と京大を含めても8人目のプロ野球選手として注目されている松田に、竜の大先輩でもある井手氏は猛ゲキを飛ばす。

「育成とはいっても、実力があるから、プロで成功する可能性があるからこそ中日は指名したと思う。ソフトバンクにいい例(千賀、甲斐、石川、牧原ら)がいっぱいあるから這い上がってもらいたい。ストレートが速いのは武器だし、コントロールを磨けば支配下でやれる可能性はある。自信を持ってやってほしい」

 名大経済学部の松田に対して、東大農学部卒の井手氏は「経済学部なら(引退後も)潰しがきくしね。だからこそ、やれるところまで精一杯専念すればいい」とも。高校時代はバレー部で、大学から硬式野球を始めた異色の最速148キロ左腕に「大島(康徳氏)もバレー部だったし、問題ない」と中日、日本ハムで通算2204安打を放った大打者を引き合いに背中を押す。

 井手氏は76年の引退後にコーチや二軍監督、球団代表などのフロント業務を歴任し、50年近くプロ野球界に携わった。東大野球部の監督には11月に就任したばかりで、創部100年目にしてプロ出身者では初だ。立場は違えど同じチャレンジャーとして、53歳下の後輩を温かく見守っている。