西武の投のレジェンド・松坂大輔投手(39)の復帰決定が3日、発表された。今季、パ・リーグ連覇を果たしたレオナインも契約更改の現場から続々と歓迎の声を上げた。

 今季は炭谷のFA補償として巨人から移籍。しかし、度重なる左前腕の違和感で一軍登板がなく減額制限いっぱい25%ダウンの7500万円で来季の契約を更改した内海哲也投手(37)は「めっちゃうれしい。こんなにうれしいことはない。最年長じゃなくなる安堵感がありますね。憧れの存在でスーパースター。陰ながら応援させていただいていたし、これからもそう。一緒のユニホームを着れるのは光栄」とそれまでの険しい表情が一転。声を弾ませた。

 また6000万円アップの1億4000万円で更改した3年目・源田壮亮内野手(26)も「スーパースターというか、テレビの向こう側の人なので早く1回会ってみたい。その後ろを守ってみたい」と松坂に興味津々。

 そして、なにより松坂との“再会”を待ち望んでいるのがプロ13年目の今季、キャリアハイの130試合に出場しレギュラー確保に片手をかけた木村文紀外野手(31)だった。

 年俸がおよそ倍増の4500万円となった木村は「松坂さんは(06年の高校生ドラフト1巡目で)僕が入った時のちょうど入れ替わり。でも2度ほど会ったことがある」と松坂との遭遇体験を明かした。

 1度目は石井貴現楽天二軍投手コーチが現役を引退した07年オフの投手食事会に松坂がサプライズゲストとして飛び入り参加した時。2度目は日本が連覇を果たした09年WBC前にレッドソックス・松坂が古巣、西武の南郷キャンプに練習参加した時だという。

 この時、まだ投手として将来を嘱望されていた木村は「松坂さんが来て『キャッチボールの相手がいない』といって僕とやったんですよ。めちゃくちゃうれしかったですね。だって、ずっと憧れていた人なんで」と声を弾ませ、こう続けた。

「ボーイズ(リーグ)も松坂さんを教えていた監督がいるということで入ったんですよ。オフには松坂さんが(練習に)来ると期待して入ったんですけど、3年間一度も来なくて会えなかった。プロで同じ西武に入っても入れ替わりだったんで、縁がないのかと思っていた。だから本当に楽しみです。一度だけ中日の時にオープン戦で1打席対戦させてもらったんですが、打てなかった。スライダーがエグいなと思った。早くちゃんと会って話をしてみたいです」

 松坂との最後の遭遇以後、木村は野手に転向。来季はメジャーに移籍する方向の同級生・秋山の抜けた外野の穴を金子とともに埋め投手として憧れていた松坂を、そのバットと守備力でバックアップしたい、という新たなモチベーションが生まれている。

(金額は推定)