中日・山本の師匠はオリックス・山本さん

2019年11月30日 16時30分

今季大きく飛躍した山本

 頼りになるのは“山本さん”だ。2年目でプロ初勝利を含む3勝をマークした中日・山本拓実投手(19)が、1学年上で同姓のオリックス・山本由伸投手(21)を師と仰いで3年目の飛躍を目指している。

 登板1試合に終わった昨季から一転して9試合で7度の先発を託されるまでに成長した山本は3勝3敗、防御率2・98をマーク。29日の契約更改交渉では今季550万円から倍増の年俸1100万円(推定)でサインし「初勝利できたことはうれしいけど、開幕一軍にも入れずに前半戦はずっと悔しい思いだった。それが後半戦の飛躍につながった」と今季を振り返った。

 活躍のきっかけとなったのが「親戚でもなんでもないです」という由伸先輩だ。今夏に知人を介して食事をともにし、紹介された大阪市内の接骨院で「立ち方から見直して、胸郭や体幹をうまく使って投げられるようなエクササイズをする。体の中の、力じゃない力を出せるように」と学び、今オフも名古屋から通い続けるという。167センチの小兵右腕にとって「どれだけ(体を)うまく使い切るかが永遠のテーマ」で、ぴたりとハマったようだ。

 由伸先輩は先生でもあった。今季は登板前日に動画サイトで師匠の投球を見て「体重移動のイメージとか投球のイメージを参考にすることをルーティンにしてきた」。今ではLINEでやりとりする仲となり「投球フォームや取り組み方を聞いて、自分もそう考えるようになって、進むべき方向が見えた感覚があった。いい刺激を与えてくださる方」と、すっかり心酔している。

 今季の由伸先輩は初タイトルとなる最優秀防御率(1・95)に輝き、プレミア12では救援で5試合に登板し、防御率1・80と抜群の安定感を見せた。「いずれはあそこ(プレミア12)に自分も立ちたいなと思って見ていた。そのレベルまで全然達してないけど、追いつき追い越せでやっていきたい」。山本のさらなる飛躍への道筋はハッキリと見えている。