巨人・原監督参った!! 北極ラーメン事件

2019年11月30日 16時30分

納会であいさつをする原監督

 5年ぶりのリーグ優勝を飾った巨人の納会が29日に行われ、原辰徳監督(61)が選手や球団全スタッフの1年間の労をねぎらった。球団のV逸最長記録の更新を阻止できた要因には、ナインに体調管理を徹底させた原監督のマネジメント力の高さも挙げられる。しかし、その一方で“選手ファースト”を実践するあまり、思わぬ落とし穴にハマッたことも…。その驚きの「北極ラーメン事件」とは――。

 3度目の監督就任1年目でチームを頂点に導いた原監督は、納会の冒頭であいさつし、シーズン後の“秘話”も明かした。主将5年目で初めて「キャプテンとして優勝」を果たした坂本勇が、球団側に主将退任を申し入れていたのだという。

 ただ、指揮官は首を縦に振らず「その気持ちはよく分かる。しかし勇人、日本一になってバトンを譲ろうじゃないか」と説得し「勇人、キャプテン。来シーズンも頑張らにゃいかんよ」と直接ゲキを飛ばした。

 ともあれ、この日はシーズンの総決算。4年間低迷したチームを再建させたのは、体調管理の徹底も大きかった。原監督は「常に最高のパフォーマンスを」と求め、離脱者を時に「職場放棄」と厳しく叱責した。

 もちろん、自らも選手たちの体調を最優先に考え、細心の注意を払ってきた。たとえば7月下旬の大阪、岐阜遠征だ。実はこの時は体調が芳しくなく、熱っぽさを感じたことから選手たちが集まる宿舎の食事会場に行くことを回避した。万一の感染はもちろん「『監督が今日、ビールも飲んでないぞ』ってなるから」とチーム内に無用の動揺が広がることを防ぐ目的もあった。

 あらゆる可能性を勘案し、自室で食事をすることを選んだ指揮官は側近だったスタッフに「(一緒に)散歩しながら『コンビニに寄って、ちょっと辛いものを買ってくれないか? 温かいものを食べたい』」と所望。機転を利かせたスタッフが「これは辛くておいしいですよ」と購入してきたのが、日清食品の人気カップ麺「蒙古タンメン中本」だった。

 スター街道を歩んできた原監督が、インスタントラーメンを口にすることは極めてレアケース。「ズズズ…」とすする姿はとても想像できないが「食べてみて、体がスーッと温まる感じがしてすごく良かった」そうで、当時の体調には驚くほどフィットしたという。

 目覚めも最高だ。「昨日はよく眠れた。今日も体調いいぜ!」。すっかり元気を取り戻した原監督は“おかわり”をお願いしたところ、前出のスタッフから「もっと辛いのがあるんです」との提案を受けた。探求心旺盛な指揮官に「いってみるか…」と拒む理由はなかったが、これがかつてないインパクトを残してしまった。

「胃が止まった。とてつもない辛さで…。参った!」

 一瞬で原監督の胃袋に悲鳴を上げさせたのは、蒙古タンメンの超激辛バージョン「北極ラーメン」だ。激辛愛好家の間では根強い支持を受ける逸品ではあるが、指揮官にはちょっと刺激が強すぎた…。

 そんな“まさかの出会い”が生まれたのも、選手たちの体調やメンタルを気遣ってきたからこそ。優勝が決まった瞬間に流した大粒の涙の裏には、こうした陰の努力もあった。