日本ハムの西川遥輝外野手(27)が27日、札幌市内の球団事務所で契約更改交渉に臨んだ。来季は2年契約(総額4億円プラス出来高)の最終年。新主将にも任命され、これまで以上にチームを引っ張っていく立場にもなるが「特にやることは変わらないと思うんですけど、みんな見てると思うので、より一層気を引き締めてやりたいなと思います」と決意。「下の子たちもそうですけど、僕の言うことは絶対聞いてもらう感じで。監督に任されたので、僕の言うことは聞いてもらいます」と強い覚悟も口にした。

 そんな中で、この日の契約後には壮大な夢も語った。「吉村(GM)さんには、3年くらい前から『自分の夢は追いかけています』という話はしていて。自分のわがままですけど、米国の方の話もさせてもらって」と、リーグ優勝と日本一に輝いた2016年ごろから「メジャー挑戦」の夢を抱き、球団側にもその意思を伝えていたことを明かした。

 背景には、偉大な後輩の姿があった。「一番は(大谷)翔平の存在ですかね。近しい存在で、上のレベルを目指している存在はいなかったですから。彼はプロに入る前からあったわけで、自分の中でその選択肢はなかったのが、(大谷の影響で)出てきたので」

 来季中の国内FA権取得が見込まれているが「(メジャー挑戦は)早ければ早いほどいい。海外FA権取得までとなると長いので」と、早ければ来オフでのポスティングシステムを利用した移籍を模索していることも明かした。球団側も、来季の西川の成績やチーム状況なども加味しながら検討するとのこと。納得のいく成績を残し、北のスピードスターはさらなる高みへと挑戦する。