FA福田 “初恋”の相手・ロッテに移籍

2019年11月27日 16時30分

 ソフトバンクからFA宣言した福田秀平外野手(30)がロッテへの移籍を決断した。27日、自身のブログなどで「私、福田秀平は2020シーズンから千葉ロッテマリーンズでプレーすることを決めました」と表明した。

 球界中から驚きの声が上がった最終チョイス。ソフトバンク関係者からも「まさかロッテとは」との声が相次いだ。福田に関しては当初、水面下で調査を続けていた楽天を本命とする声が球界内で出ており、さらには出場機会の点で西武、ヤクルトが移籍先候補として浮上していた。ロッテにとってもうれしいサプライズだった。

 通常FA宣言した選手には、大なり小なり希望球団や希望地域といった“方針”があるもの。各球団ともに戦況は分かるものだ。ただ、福田の場合は本人も悩みに悩み抜いた“ピュアFA”に近いものだった。それがCランクというだけでなく5球団がアタックしたことにもつながった。

 さらに「ありがたい言葉ばかり。すべての言葉が刺さる。本当に悩みます」と漏らしたように、各球団からの交渉で心の底から感激の声を上げた。もちろん、福田にとってホンネだが、その純粋な悩みが最後まで複数球団が獲得への手応えを持っての大争奪戦となった理由だった。

 最終的な決め手として明かしたのはロッテ・鳥越ヘッドコーチだった。入団まもなくして父親が他界。大きなショックを受けた上にプロのレベルにも苦しみ「野球を辞めようとしていました」という。その際に「プロ野球選手として生きていく覚悟を決めるきっかけを作ってくださった」。

 また、2006年のドラフト時に最大級の評価をして“両思い”と言われてもいたのが松本球団本部長が担当スカウトだったロッテだった。ソフトバンクが単独指名するはずだった大嶺祐をロッテ・バレンタイン監督(当時)が強行指名。福田を2位以下で狙ったものの、クジを外したソフトバンクが1位指名した経緯があった。

 史上最大級のFA争奪戦。条件面ではやや劣るとみられていたが、新天地は“初恋”の相手に落ち着いた。