セ新人特別賞・近本 2年目の飛躍を誓う

2019年11月27日 16時30分

新人特別賞を受賞した近本

【NPBアワーズ】阪神・近本光司外野手(25)が新人特別賞を受賞した。激烈な争いを繰り広げたヤクルト・村上には39票及ばなかったが、長嶋茂雄氏が持つ新人最多安打記録を60年ぶりに更新する159安打や盗塁王(36盗塁)獲得などが評価された。

 球団では藤浪以来の特別賞受賞となった近本は「村上君のほうがすごい。ホームランは見る人を魅了するし、野球の一番の醍醐味なので」と謙遜。そして「2年連続の盗塁王だったりチームのリーグ優勝、日本一に向けて引っ張っていけるような仕事をしたい」と2年目の飛躍を誓った。

 中学時代の恩師である巽史明氏も「この間話したら本人も(新人王争いは)『全然気にしていない。僕なら村上君に投票しますよ』と言っていた」と明かした上で「今年の活躍で淡路島の子供たちにも勇気を与えてくれた。ケガには気を付けて来年も頑張ってほしい」と祝福した。

 ただ、チーム内からは落胆と不満の声が噴出した。あるチーム関係者は「順位からいっても勝利への貢献度は近本のほうが圧倒的に上でしょう。そもそもシーズン序盤から上位争いをしていたら、村上はずっと起用されていたかどうか…」。6月以降、最下位独走となったヤクルトとシーズン終盤の6連勝で3位に滑り込んだ阪神のチーム事情の差を強調。さらに、別の球団関係者は「30発は確かにすごいが、近本は長嶋さんを超えた上に盗塁王も取っている。純粋な1年目ということを考えても納得がいかない」とも…。あっさりした近本本人とは違って周囲にとって悔しさいっぱいの特別賞となった。