巨人 山口俊派旗揚げにチーム関係者も歓迎「いい手本になる」

2019年11月26日 16時30分

菅野と山口(左)。チームが変わってもライバル関係は続く

 巨人の5年ぶりリーグVに貢献した山口俊投手(32)が新たな勲章を手に入れた。25日にベストナインが発表され、プロ14年目で初受賞。今季は最多勝、最多奪三振、勝率1位の3冠と大車輪の働きで、G投手陣の自主トレ事情にも異変を起こした。今オフはポスティングシステムを利用してのメジャー挑戦を目指す中、その山口を慕う「山口派」がついに旗揚げ。最大勢力「菅野組」に迫る勢いを見せている。

 今季は15勝4敗、防御率2・91、188奪三振の成績で最多勝、最高勝率(7割8分9厘)、最多奪三振の投手3冠の活躍。プロ14年目で初のベストナインに輝いた山口は「優勝に貢献したいという一心で投げてきた結果、この賞をいただき、とても光栄です。これを励みにさらに精進してまいります」とコメントした。巨人ではそんな右腕に教えを請いたいという若手が続出。ついに「山口派」が立ち上がることになった。

 メンバーの一人は高卒新人ながらプロ初勝利を飾り、CSファイナルの阪神戦では先発登板、日本シリーズのソフトバンク戦でも中継ぎ登板を果たし、球団から「ポスト山口」に指名された右腕・戸郷。「吸収できるものは何でも吸収します」と山口の密着マークを決めた。他にも育成の山川や与那原らが「山口派」への加入を決めている。

 戸郷らの山口への弟子入りをチーム関係者も大歓迎だ。「山口はオフの練習をしっかりやるので若い子にとっていい手本になる」と古参スタッフ。今季限りで巨人のユニホームを脱ぎ、米大リーグに移籍する可能性も高いが「メジャー移籍が決まったとしても、オフの自主トレは続けて向こうでの経験をチームに還元してほしい」(同)と山口にヤングGへのメジャーのエキス注入を期待する。

 一方、投手陣最大勢力を誇った「菅野組」のハワイ自主トレは2017年オフの5人(宮国、中川、畠、桜井、田中大)から畠が抜けるなど3人にメンバーが減少。今季8勝を挙げた桜井は「菅野さんに頼ってばかりはいられませんから」と独立して国内で鍛錬するという。今季の菅野は腰痛の影響もあり、11勝(6敗)を挙げるも防御率3・89は自己ワースト。投球回も136回1/3とプロ7年目で初めて規定に届かず。そうした不本意な成績が「菅野組」に少なからず影を落としているのかも知れない。

 来オフの勢力図はどうなるのか。勢いを増した「山口派」が「菅野組」を上回るのか、はたまた「菅野組」が復権を果たすのか。結果は来季の親分と各派閥のヤングGの成績にかかってくると言えそうだ。