DeNA・筒香に田代コーチがエール「夢に向かっての一歩、素晴らしい」

2019年11月25日 16時30分

ファンの声援に応えながら引き揚げる筒香

 ハマの主砲がファンに新たな旅立ちと別れを告げた。ポスティングシステムを利用して大リーグ移籍を目指すDeNA・筒香嘉智外野手(27)が24日、神奈川・横須賀で行われたファン感謝イベントに参加し、1万1人のベイ党を前に「このオフにポスティングシステムでメジャーリーグに挑戦します」と報告。「熱い声援でここまで成長できた。感謝の気持ちでいっぱい。愛するベイスターズを、遠くから応援しています」と感謝すると万雷の拍手が起こった。

 交渉期限は米東部時間12月19日午後5時(日本時間20日午前7時)。進捗状況については「もう少したたないと分からないこともある。ハッキリとは決まっていないが、渡米する可能性はもちろんある」。そして横浜一筋の10年を「最初はうまくいかないことばかりで悔しい思いをしたが、ファンの方々に声援をもらい、コーチの方々に指導していただき、ここまで来ることができた」と振り返った。

 筒香にとって大事な師匠の一人が田代富雄チーフ打撃コーチ(65)だ。二軍監督を務めていた2010年、二軍暮らしだった入団1年目の未完の大砲を朝から夜間練習まで鍛え上げた。今や日本を代表するスラッガーとなった教え子の新たな挑戦に師匠は何を思うのか? 田代コーチは本紙にこう明かした。

「アイツは入った時からメジャーを意識していたよ。らしさを出してくれればいい。気持ちも強いしね。あんまり心配してない。(メジャーでも)来るボールは一緒。夢に向かって一歩を踏み出すんだから素晴らしい。だって、夢ってなかなかかなえられねえじゃん」

 そう語った田代コーチの表情は緩み、心の底からうれしそうだった。しかし筒香にはルーキーイヤーの育成法でいまだ“自戒”もあるという。

「俺は(主に二軍で)そのままやらせていた。いろんな意味で自信つけさせてから(一軍で)と思っていたから。焦って上に上げて遠回りさせるよりもね。ただ、そう(一軍定着)させればよかったかなとも思う」

 さらに“筒香の入団が1年早かったら”との注釈付きで「俺が監督代行の時に呼べばよかったんだよな。どうせ勝てなかったんだから」と自虐的に笑った。

 その指導が間違っていなかったことは、今の筒香が証明している。ハマの主砲は師匠の教えも胸に秘め、海の向こうでさらなる飛躍を遂げる覚悟だ。