巨人・阿部二軍監督を待つもう一つの苦労 「期待できる若手いない」

2019年11月25日 16時30分

徳光アナ(右)と番組収録に臨んだ阿部二軍監督

「泰然自若」もテーマになりそうだ。今季限りで19年間の現役生活にピリオドを打ち、指導者に転身した巨人・阿部慎之助二軍監督(40)は「期待できる若手はいない。それぐらいレベルが低い」と選手層の薄さを嘆く。一軍で通用する選手の育成には相当な苦労を余儀なくされそうだが、取り巻く環境はどうにも騒々しい。

 中米視察、ファンフェスタでの引退セレモニーと何かと大忙しだった阿部二軍監督は24日、東京都内で日テレジータスの「徳光和夫の週刊ジャイアンツ」(12月16日午後8時から放送)の収録に臨み、VTRを見ながら19年間の現役生活を振り返るとともに、二軍監督として後進育成への思いを熱く語った。

 既に指導者としてのスタートを切っている阿部二軍監督は期待する若手に関して「いないです。それくらいレベルが低いのを(選手にも)分かってほしい」と言う。来季に向けては「考えさせることをテーマにやっていきたい。人間教育もしていきたい」との方針を示し、選手の育成は地道な作業の積み重ねとなる。

 ただ、来季のイースタン・リーグは阿部二軍監督が思っている以上に注目を集めることは間違いない。何せ他球団を見渡しても指揮官は西武・松井稼頭央、DeNA・三浦大輔、日本ハム・荒木大輔、ロッテ・今岡真訪、ヤクルト・池山隆寛、楽天・奈良原浩と豪華な顔触れだ。さらに今ドラフトでヤクルトに1位指名された奥川恭伸投手(18=星稜)に、ロッテ1位の佐々木朗希投手(18=大船渡)と目玉選手2人がイースタン・リーグに集結した。

 巨人関係者も「日本ハムさんは大谷、清宮、吉田輝星など大物ルーキーのおかげで鎌ケ谷での報道陣の対応には慣れているでしょうが、他球団は慣れていない。西武さんとは『松井監督に阿部監督か…』とお互い頭を抱えました。さらにロッテ・佐々木、ヤクルト・奥川がうちとの試合で登板すればテレビ局も殺到して収拾がつかなくなりそう」と心配するほどだ。

 特に西武は本拠地の第二球場(来年3月1日から「CAR3219フィールド」)が来年6月30日まで大規模改修中。メットライフドーム開催のほか、飯能など近場の球場になる可能性もある。巨人側も広報体制を整えるなど対策を講じているが、ビジターはあくまで相手球団次第。混乱が起きないよう今後も密に連絡を取り合うという。

 周囲の喧騒に振り回されることなく、若手を徹底指導できるかどうかも阿部二軍監督の使命と言えそうだ。