大腸がん克服 阪神・原口に広告業界が熱視線

2019年11月25日 16時30分

大腸がんからの復活を果たした原口

 大腸がんを克服し、今季見事な復活を果たした阪神・原口文仁捕手(27)に今、広告業界から熱視線が送られている。

 24日に兵庫・西宮市内の球団事務所で会見を行った原口は、自身が今年1月に手術をした大腸がんについて詳細な経緯を初めて説明。1月8日に人間ドックを受けた際、医師から別室に呼ばれ大腸がんであることを宣告され「(同月)26日に手術を受けた後、自分のがんのステージが『3b』であることを知らされました。早期発見なのかなと思いましたが、ここまで進んでいるとは誰も思っていなかったので僕も驚きでした」。

 退院後の2月6日からは抗がん剤の摂取を開始。野球をやりながらでも、治療ができるように、錠剤の抗がん剤を4週間飲んで2週間休むサイクルを4回。計半年間続けたという。

 原口は3月7日にはチームに合流しトレーニングを再開すると、5月8日には二軍で実戦復帰。6月4日のロッテ戦で一軍復帰を果たし、いきなり代打で適時打を放つなどの活躍を見せたが、舞台裏ではがんの治療も続けていた。

「病気で頑張っている人がいる。治療しながらでも仕事復帰できる。スポーツもできる。そういうことを伝えたかった」と会見の趣旨を説明した原口に対し、矢野監督も「どんどん活躍して病気で悩んでいる人や仕事、学校で悩んでいる人にもメッセージを送れる存在になってほしい」と期待を込めたエールを送ったが、そんな原口に注目しているのは球界関係者ばかりではない。

 在阪の広告代理店関係者は「大病から力強く立ち上がった“ストーリーライン”もそうですし、全国屈指の人気球団の選手ということで原口選手は知名度が高い。がん検診やがん保険などの広告に出てくだされば訴求力は抜群でしょうね」。別の広告代理店関係者も「原口選手自身からも『病気などで苦しむ人たちへ励ましのメッセージを送り続けたい』との意志が強く感じられる。出演交渉をするなら、話はまとまりやすいかもしれませんね」と“出演オファー”へ早くも意欲を見せている。

「今季は十分に試合に出られなかったが『悔しい』という思いをできたこと自体がありがたい」と語った原口に課された“使命”は本業の野球以外のフィールドにも広がりつつあるようだ。