巨人・山口俊がメジャー挑戦表明「アメリカに挑戦したい」 原監督「夢に立ち入ることはできない」

2019年11月18日 17時12分

メジャー挑戦を表明した山口俊。左は原監督、右は今村球団社長

 巨人・山口俊投手(32)が18日、都内で会見を行い、球団史上初となるポスティングシステムを利用し、メジャーリーグ移籍を目指すことを正式表明した。

 右腕は「日本の野球も世界最高峰だと感じています。ただ、また違った環境の中で自分がどれだけ台頭できるのか。今後の野球人生においてもすごく勉強になる。そういうのを含めて野球人としてアメリカに挑戦したい」と抱負を述べた。

 今後、球団としては申請手続きや練習環境など山口のメジャー挑戦を全面協力するというが、気になるのは所属選手のポスティングに断固反対を貫いてきた姿勢を転換させた点だ。会見に同席した今村司社長(59)によれば、2016年オフにDeNAからFA宣言した右腕との交渉で、メジャー挑戦を視野に巨人入りを決断した経緯があった。その際に「時期を確定しない形でポスティングができる権利を認めました。(当時交渉に当たった)当事者はその時の最大、最善の選択をしたと思っています。それを受け継いで、その契約を履行しているのが現状」(同社長)とした。

 今季の山口は最多勝の15勝を挙げるなど投手個人タイトル3部門でトップに輝き、チームも5年ぶりにリーグ優勝。32歳という年齢も加味し、メジャー挑戦を決断した。

 原辰徳監督(61)は山口を来季の戦力と見込んでいたが、今夏にポスティング行使の権利があることを認識。山口本人と複数回にわたって話し合ってきたが「『夢』という言葉に対しては何人も立ち入ることはできない。私も入ることはしなかったし、入れなかった」と話した。

 ただ、決まった以上は全力で後方支援に回る。原監督は「どういう形であっても山口という投手をいつでも受け入れる態勢は常に持っている。背番号11はしっかりと(球団に)残した状態で。そういう気持ちでいるから、しっかり戦ってきなさい」と右腕を力強く送り出した。