ソフトバンク・王会長 原監督の「FA人的補償撤廃」に理解示す

2019年11月18日 16時30分

プレミア12の決勝戦を観戦した王会長

 ソフトバンク・王貞治球団会長(79)が、巨人・原監督が緊急提言した「FA人的補償撤廃」について、自身の考えを明かした。

 原監督は今月4日「人的補償なんて『敵』でしょ。ふざけてるよね。これはね、なくす必要がありますよ。そしたら他のチームも参戦すると思う」などと、人的補償撤廃によるFA制度の活性化を提言した。

 ストーブリーグ真っただ中で放たれた問題提起を、巨人OBでもある王会長はどう受け止めたのか。1993年に導入されたFA制度。スタートから時間が経過し、取り巻く環境が変化していることを念頭に王会長はこう語った。

「選手を獲られる側としてはそれなりの論理があるからね。それがスタートした時に、獲る方に好き勝手やられないというね、歯止めにするような考えもあるからできたと思うんだよね。ただ、時代も変わってきている。僕は(改めて)議論をするのはいいことだと思うよ。両方言い分があるわけだから話し合うのはいいこと。そこで接点が見つかればね」

 かねて「FAは選手の権利」と尊重してきた王会長。だが、移籍の活性化は進まず、市場に参戦する球団が思いのほか少ないのが現状だ。そういった環境は原監督が訴えるように人的補償が“足かせ”となっている側面がある。プロテクト漏れにより功績あるベテランや有望株を代わりに差し出す形となることで、ファン心理や世論を前に球団や選手が委縮している実情を王会長も十分に認識している。

 同時に“歯止め”という表現で、選手を引き抜かれる側と戦力均衡を守るルールの存在にも理解を示した。

 深く考えを巡らせながら「意見が出て、議論が過熱して、成熟していくことが大事」とも語った王会長。球界改革の一つとして「人的補償撤廃」の是非について、今後広く議論されていくことを期待した。