ソフトバンクから国内FA宣言した福田秀平外野手(30)が13日、福岡市内で楽天と初交渉。西武、中日、ヤクルト、ロッテに続く“大トリ”の石井一久GMらから高い評価を受けた。

 交渉後「いろんなデータや数字を見ていただいている。すごくレベルが上がっていると言われた。今年の僕ではなくて来年、再来年の僕の成長を期待していると言っていただいた」と喜びつつ「ひと通り話を頂いたので、これからじっくりと考えたい」と話した。

 4年総額5億円を提示して、宣言残留を認める姿勢のソフトバンクを含む6球団による大争奪戦。それぞれの球団と初回の交渉を終えた福田は「『野球選手として』というところを重要視したい。全て総合的に考えたい」と決断の決め手を明かした。

 各球団が4年4億円以上を提示している模様。その上で、この日は「どこに行っても野球をやることに変わりはない。場所とかはあまり気にしていない」と明言。生まれも育ちも関東だが、地元志向は新天地選びに大きな影響を及ぼさないことを明かした。

 今季年俸3600万円で人的・金銭補償の不要なCランクとあってFA権行使後、想像以上の急騰を見せたことに「自分が一番びっくりしている。どの球団も高い評価をしてもらっている。身が引き締まる思いです」と心中を語った福田。6球団の誠意に改めて感謝し「早いうちに決めたい。じっくり考えている場合じゃないとみんな言うかもしれないが、自分と向き合って考えたい」と決断の時が着実に近づいていることを明かした。

(金額は推定)