ソフトバンクが異例の起用 楽天・平石前監督をコーチに

2019年11月12日 16時30分

就任会見に臨んだ平石コーチ(右)

 リーグV奪回のキーマンになるかもしれない。今季限りで楽天の監督を退き、新たにソフトバンクの打撃兼野手総合コーチに就任した平石洋介氏(39)が11日、秋季キャンプ地の宮崎・生目の杜運動公園で入団会見に臨み「これまでも選手、チームがいい方向を向くためにと、その一心でやってきた。そのためにも腹を割って付き合える関係にならないといけない」と抱負を述べた。

 楽天で2011年に現役引退後は二軍監督、監督代行などを歴任。今季は生え抜きとして初めて監督を務めた。ライバルチームでの再出発に「早い段階から熱心に誘っていただいた。確かに異例かもしれないが、そういうことがあってもいいのかなと思う」と語った。

 それにしても異例の人事だ。ラブコールを送ったソフトバンクの狙いはどこにあるのか? 指導力の高さはもちろん、チーム内からは厳しさと温かさを併せ持った“熱血アニキ”としての期待も高い。チームスタッフも「ベンチでも闘志を前面に出していたし熱血漢と聞く。今は全体に厳しく言えるタイプの人がいない。引き締め役にもなってくれたら」と言う。

 年齢的にも野手最年長の高谷の1歳上で、和田とは同学年。球団幹部も「選手の懐に入ってコミュニケーションを図るタイプと聞く。うちには世代交代というところもあるし、ポストシーズンでも状態のいい選手を使っていく中で、外された選手のメンタル的なケアだったりもしてくれれば」と話す。

 選手に近い立場で時に厳しく諭す――その役割を担っていた鳥越コーチ(現ロッテ)が17年オフに退団してから、ソフトバンクには選手にビシッと言えるコーチが不在だった。リーグV奪回を阻んだ敵将の入閣には、そんな側面もある。