ソフトバンク・千賀 弱点克服へ抜き方研究

2019年11月11日 16時30分

ランニングをする千賀

 さらなる進化に向けた課題とは――。秋季キャンプで激闘疲れの回復と来季に向けた土台作りを行っているソフトバンクのエース・千賀滉大(26)が大きな飛躍を遂げた2019年シーズンを振り返った。

 今季は12球団最多の180回1/3を投げてフル回転。13勝8敗、防御率2・79。227三振をマークして奪三振率(11・33)の日本記録も樹立した。ポストシーズンでも日本一に大貢献した。それでも意識の高い右腕は「足りないことだらけです。それが分かりました」。完全克服を目指す“弱点”についてこう明かした。

「自分の中でスイッチが入ってない時の投球です。僕の場合は走者をためてというよりは、ためられる前に点を取られているイメージがある。走者がいない時や一塁の時の被打率と四球率を出してもらったら(スイッチを入れる得点圏と)すごい差が出てくるので。特に(シーズンの)前半は(無走者時などに)漠然とという感じで投げていた。それでピンチになったらちゃんと投球するという。僕の悪いところ」

 長いイニングを投げるためには、下位打線で力を抜いて上位やピンチの場面でギアを入れるのはエースとして必要なことだ。ただ、千賀の場合、確かに楽な場面から無駄な四球やヒットでピンチを招いてしまい、結果としてギアチェンジで抑えるという印象もある。それでは球数も余計にかさみ長く投げる意味で逆効果となってしまう。

 いわば“抜きどころ”ではなく“抜き方”というところか。「集中力の配分じゃないですけど、自分の中でどうやっていくのかが一番大きいと思う。データもあるし、ミーティングもやっているわけなので、それを踏まえて、打たれるところには放らない、余計な四球は出さない。最低限のことはするという集中力も保っていかないといけないですし」と続けた。

 そもそもの被打率が2割5厘ながら、これが得点圏時になると1割5分未満にまで良化する千賀。来季は無敵のシーズンを目指す。