西武が5年ぶりのFA補強に乗り出しているソフトバンク・福田秀平外野手(30)争奪戦で「ライバルはロッテ」との声が上がっている。

 福田は6日に福岡市内でヤクルト、ロッテとの交渉に臨み、表に出ているだけで4球団とのFA交渉を済ませた。本人はこれ以上ない最高のタイミングでFA市場に出たことで「とにかく悩んでいる。ありがたい悩みですね」と価値高騰に戸惑いもあるようだが、ソフトバンク残留も含め最終的にはひとつの答えを出さなくてはいけない。

 西武は海外FA権を行使してメジャー移籍を目指す秋山翔吾外野手(31)流出の備えとして渡辺GMが「どれだけ欲しいかを誠実に伝えた」と3日に一番乗り。一方のソフトバンクは選手層の厚さから“レギュラー手形”を切れず交渉は難航しそうな雲行きで、西武では「(金銭的な)条件はどこも横並びだと思う。ならば最後は“レギュラー保証”の部分なのでは」と、秋山の移籍を前提とした自軍有利の観測が膨らんでいる。

 関係者の一人は「移籍を前提とすれば、1年目からある程度の結果を求められる状況で新しいリーグに行くのは投手を知らないというリスクを含めて、ものすごく勇気がいる決断だと思う。だったら(西武とロッテの)2択じゃないですか。おまけにウチは(秋山の)ポジションが空く。迷うことないじゃないですか」とアピール。最終的に西武を選ぶかどうかは別にして、少なくとも福田は“パ・リーグ残留”と西武は読んでいる。