西武にドラフト1位指名された宮川哲投手(24=東芝)が5日、横浜市内の同社グラウンドで指名あいさつを受けた。

 辻監督のサイン色紙とドラフト会場への入館パスを受け取り「達筆だなと思いました」と笑顔を見せた最速154キロ右腕は、パ・リーグを連覇した西武の印象を聞かれ「打線が良くて今年は投手防御率が悪かったんですけど、その中に割って入っていって、しっかりやっていきたいと思う」と現実を受け止めながら、即戦力としての抱負を語った。

 質の高い速球に加えカットボール、フォーク、カーブなど多彩な変化球を持つ宮川に潮崎哲也編成グループディレクターは「総合力の高い投手。投手として必要なもの全てを持っている。今の力のまま伸びていったら日本を代表するような投手になってくれると思う」と高い評価。

 その上で「雑談で本人に聞いたら『リリーフの方が面白い』という言い方をしていたが、僕個人としては先発の方が向いているんじゃないかという話はした。(リリーフ登板した社会人野球日本)選手権では(投球が)単調になるというか、良さが出ていなかった。先発の方が、いろんな球種も使えて強弱もつけられると思うが、それ(起用法)は現場が決めること」と続けた。

 今井、高橋光、松本ら近い年齢の若手投手が飛躍への足掛かりをつかみかけているチーム事情なども勘案し即戦力右腕への期待値は高い。