阪神 ドラ1・西純矢の育成は“熟成方針”

2019年11月05日 16時30分

阪神と仮契約した西

 阪神からドラフト1位指名された“高校BIG4”の一人、西純矢投手(18=創志学園)が4日、岡山市内のホテルで入団交渉に臨み、契約金1億円プラス出来高払い3000万円、年俸1200万円(推定)で仮契約した。「1年目から一試合でも多く投げることを目標にしたい」。阪神は2005年を最後に優勝から見放されているが「常勝軍団。毎年強いイメージがある」と言い「憧れは前田健太さん(ドジャース)。先発したからには最後まで投げきる完投型の投手を目指したい」と本格エースを目指すと堂々宣言した。

 準備も抜かりはない。ダルビッシュ有(カブス)らの動画を連日徹底チェック。「フォームを安定させるために重点的に下半身を強化したい」とウエート練習、スクワット…と肉体改造にも着手しているという。

 阪神では先発完投型投手が少なく、来季に向けて救援陣の蓄積疲労も危惧されている。18歳の宣言は頼もしい限りだが、球団側に焦らせる考えはない。球団幹部は、昨夏の甲子園大会で活躍した日本ハム・吉田輝星を例に出し「日本ハムさんは独自の育成法で二軍でも結果を出していなかった吉田君をシーズン中に一軍で先発させて話題を呼んだが、ウチはそれをしない。万が一、本人が勘違いしてもダメだし、やはりしっかりとファームで結果を出してみんなが納得するような形で一軍に上げるのがベスト。矢野監督もその考えでいるはず」と話す。

 阪神で高校生のドラフト1位指名は12年の藤浪以来7年ぶり。契約金にも期待の大きさは表れている。今季10勝したFA右腕の西勇輝投手(29)とは遠縁で話題も十分。球団の“熟成方針”も分かるが、早期のご登場も願いたいところだ。