国内FA権を行使したソフトバンク・福田秀平外野手(30)が3日、福岡市内のホテルで西武と初交渉に臨んだ。

 渡辺GM、飯田球団本部長から熱烈なラブコールを受けた福田は「すごく緊張したが、強いチームからお褒めの言葉を頂いて光栄ですし、すごくうれしかった」と終始笑顔。内容は「極秘です」とし「自分の人生なので、しっかりと考えていきたい」と語った。

 渡辺GMは「ウチに足りない部分を埋めてくれる選手で、走攻守揃った素晴らしい選手。全ての部分で能力が高い」と必要な戦力であることを改めて強調し「一番初めにメッセージを伝えられたのはよかった」と、FA交渉解禁即日アタックに手応えを感じ取っていた。

 西武は秋山が海外FA権の行使を表明し、メジャー、国内を含めた他球団へ移籍する可能性がある。福田は勝負強い打撃が持ち味で、速球派投手に強く「エース殺し」として一目置かれる存在だ。俊足で内外野を守れるユーティリティー性も兼ね備える。今季推定年俸3600万円で人的・金銭補償が不要なCランクとあって、FA市場の人気銘柄となっている。

 宣言残留を認めるソフトバンクも含めて大争奪戦に発展する中、西武が熱意と誠意を「いの一番」で示した形だ。福田は今後、ロッテ、中日、ヤクルトなどと交渉に臨む見込みだ。