阪神・矢野監督 OBからの批判に猛反論「自主性」を取り違えてませんか

2019年10月31日 16時30分

秋季キャンプ地の高知入りした矢野監督
秋季キャンプ地の高知入りした矢野監督

 就任2年目を迎える阪神・矢野燿大監督(50)が外野の批判に猛反論だ。就任当初から掲げる「自主性」をめぐってOBからは「緩すぎる」など辛辣な意見が上がっているが「自主性を相当勘違いしている」とキッパリ。31日から始まる高知・安芸での秋季キャンプでも、あくまでナインの自主性重視のスタイルを貫くことを心に決めている。

 1年目となった今季は“自主性”をテーマに春季キャンプから無理な練習を課すことはなく選手を信じて放任を徹底した。そのかいあってシーズン終盤の6連勝で3位に滑り込み、CSファイナル進出を果たす快進撃を見せた。ただ、慢性的な貧打とリーグ最多の102失策を喫した守備のもろさは最後まで改善できず、OB諸氏からは「自主性といって甘やかすな」「無理やりにでも練習させるべき」など批判が噴出している。

 しかし、矢野監督は方針転換どころかそうした声に真っ向反論する。自主性=緩いという風潮に対して「練習量が少ないということではない。1000本ノックは1000本ノックの意味が絶対ある。ただし、やらされる1000本と自分でやる1000本は全然違う。自主性があれば自分に対して厳しくなる」とキッパリ。秋季キャンプに関しても「打撃と守備を5対5でやらなあかんことはない。7対3にしても9対1にしてもいい。そういうのが自主性」と主張する。そもそも指示待ちではなく、自分で考え、行動しなければプロの世界で生き残っていけないというわけだ。

 もともとは気合や根性が大好きだという矢野監督。そこまで自主性を声高に叫ぶのは今の時代を考えてのことだ。「俺らのころは黙って付いて来いだった。時代がそうだった。戦争が終わって飯を食うために家族のために文句を言わず働かないとあかんかった。でも今の時代って何でもある。ユーチューバーでも飯が食える。いろんな選択肢がある中で本当に自分がやりたいことや目指すものを分かってやらないといけない」。多様化し、何でもありの現代だからこそプロ野球選手も自主性を持たなければいけないという。

 翌日からの秋季キャンプに向けて30日、高知・安芸入りした指揮官は「プロだからこそ楽しんでほしい。苦しい練習を苦しくやるのは簡単。苦しいことを笑顔でやれたら身に付く」とナインに訓示。初日の夜には自ら臨時コーチに招聘した山本昌氏による“夜間講義”もスタートするとあって「どういうことを話すか分からないが、(グラウンドで)選手も聞きやすくなると思う」と心待ちにしているが、こだわりの自主性キャンプで実りの秋としたいところだ。

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