西武 渡辺GM体制でFA黒歴史と決別?

2019年10月29日 16時30分

渡辺GMが西武のFA黒歴史を変えてくれるか

 これまで12球団最多、18人をFAで流出させた西武が大きく変貌しつつある。昨年の浅村(現楽天)、炭谷(現巨人)に続き、今オフもともにFA権を持つ秋山翔吾外野手(31)と十亀剣投手(31)の去就が注目される中、引き留め交渉で手腕を発揮しているのが渡辺久信GM(54)だ。

 かつて西武のFA交渉といえば「宣言残留は認めない」という球団方針から両者の感情がもつれ交渉が早々に決裂。そのままFA宣言という“喧嘩別れ”が常だった。潮目が変わってきたのは渡辺GMが名実ともに編成のトップに立った昨オフから。結果的に浅村、炭谷のFA流出を止められなかったが、両者は交渉の過程でも「誠意は十分伝わってきた」とそれまでにはなかった言葉を繰り返した。

 海外FA権を行使してのメジャー挑戦を表明するとみられる秋山はさておき、一時は権利行使に傾いていた十亀は球団側の条件提示に「想像以上ですごく考えるところがあった」と言い、近く残留表明する見込みだ。

 最近の西武は松井二軍監督をはじめ、許銘傑二軍投手コーチや新たに入閣した豊田投手コーチ、小関外野守備走塁コーチ(ともに一軍)とFAなどで他球団に移籍した経験のあるOBが指導者として続々と戻っている。チーム関係者の一人は言う。

「そもそも渡辺GMはFAで外に出たからチームには戻さないというようなケチな考えは持っていないと思う。権利は選手のものだし、仮に移籍したとしても、そうなれば行った先で苦労もする。その経験を持ち帰って将来的に指導者の道で生かしてくれたらいいという考えの人。だから選手も安心して本音をぶつけられるんじゃないですか」

 OB回帰人事は球団の“FA黒歴史”との決別にも一役買っている。

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