ソフトバンクの福田秀平外野手(30)が25日、今季取得した国内FA権の行使を表明した。この日午前、球団事務所を訪れて申請書類を提出。「13年やってきてこの権利を取らせていただいた。他のチームの話を聞いてみたいというのが一番。選手としての評価を聞きたい。日本シリーズを戦ったりして考える時間がなかった。決断できなかったから提出した」と行使理由を語った。

 今後、日程を調整してホークスとも交渉の席につく予定。「(残留も)全然ある」とホークス愛とのはざまで揺れ動く心中を明かした。

 選手層の厚いソフトバンクではスタメンのほか、代走、代打、守備固めなど欠かせない存在。推定年俸3600万円でCランクのため人的補償は発生しない。西武、楽天、ヤクルトなど多くの球団がすでに興味を示している。

「レギュラー争いはどこの球団でもあるが、頭から出たいという気持ちはある。どの球団でも話は全部聞いてみたい」

 FA市場最大の注目株と言っても過言ではないバイプレーヤーを巡って、シ烈な争奪戦が繰り広げられそうだ。