ストーブリーグも負けられない! ソフトバンクが楽天・石井GMを最大警戒

2019年10月25日 16時30分

工藤監督の表情は晴れやかだが…
工藤監督の表情は晴れやかだが…

 ソフトバンク・工藤公康監督(56)ら首脳陣、鷹ナインが24日、歓喜の日本一3連覇から一夜明けて福岡に凱旋した。日本シリーズも終わり、戦いの舞台はストーブリーグに移る。FA権の行使を明言しているヤクルト・バレンティンの獲得に加えて、FA権を獲得した福田秀平外野手(30)の引き留めを図ることになる。そんな中で強敵として警戒感を強めているのが昨オフに痛い敗戦を喫した石井・楽天の存在だ。

 3年連続の日本一から一夜明けて、工藤監督と鷹ナインが福岡に凱旋した。福岡空港には100メートル近い花道が作られて大歓声が上がった。工藤監督は「来年はリーグ優勝をして日本一になりたいですね」と気持ちを引き締めた。

 来季に向けてフロントも本格的に動き始めた。日本一3連覇の次は4連覇。リーグV奪回も至上命令だ。今オフの“戦力補強”の柱として考えられているのが、FA権行使を明言しているヤクルト・バレンティンの獲得と、権利行使を示唆している自軍の福田の引き留めだ。

 福田はスーパーサブの役割をこなし、ソフトバンクの強さの原動力ともいえる選手だ。後藤球団社長も「うちにとって必要な選手」と力説。今季の推定年俸3600万円から大台1億円を超える大幅アップの複数年契約で引き留めを図っている。

 FA宣言となれば複数球団が乗り出すのは必至。当初は権利行使前に契約を結ぶことを目指してきたものの、現状では厳しい状況になっている。そんな中で危険視しているのが福田に熱視線を送っているとされる石井一久GMがタクトを振る楽天の動きだ。

「かなりの金額を出してくるんじゃないか。うちの戦力だからというところの上積みもあるかもしれない。福田は愛着を持っているだろうが、同等の金額なら出場機会を選ぶこともあり得るからね」(球団関係者)

 ここのところの楽天の補強攻勢には「相当、力を入れてきている。うちも負けるわけにはいかない」(球団フロント)との声もある。昨オフの苦い経験も大きい。西武(当時)の浅村をメインターゲットに5年ぶりにFA市場に参戦。中期的に見据えた上で野手の柱となる存在と評価して熱烈アタックをかけた。しかし、結果は敗戦。石井GMの人脈に加えて、入念な前準備に敗れた形だった。鷹サイドは球界内で評価の高い楽天前監督・平石洋介氏(39)を招へいに動くなど防戦一方ではないが、今オフも気合十分の石井GMの動きは何とも不気味だ。

 バレンティンに関しては実力は言わずもがな。何より日本人選手扱いなのが大きい。左翼かDHのためデスパイネ、グラシアルらとポジションが重なるが、裏を返せばチーム内の競争を生むピースにもなる。気の緩みなどが指摘されることもあるが、そこは心配されていない。「これだけ日本でやっている選手。相当、賢いですよ。うちのチームに来れば、うちのカラーに合わせてくれる。そうじゃないと、長いこと成績を残すことはできない」(チーム関係者)

 昨オフは浅村、西のFA補強に失敗。実質的な補強はなかった。日本一4連覇、そしてV奪回に向けて、今季はミッションコンプリートを目指す。 

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