☆阪神1位・西純矢投手(18=創志学園)

 阪神の1位指名が決まると西は聖地に思いをはせた。「甲子園は特別な場所。また投げられる日が来ると思うとワクワクする。一試合でも多く投げたい」。CSの阪神戦は全試合をテレビ観戦し「好投手がそろった強い球団。西(勇輝)さんは遠い親戚に当たるし、技術的なことを聞きたい」とチームをAクラスに導いた西に“弟子入り”する覚悟だ。

 父方の遠縁に当たる西の投球を参考にし、動画でチェック。「西さんはコントロールがいい。自分の課題なので聞いてみたい」と今から楽しみにし、創志学園・長澤監督も「親戚がいるので阪神がいいと思っていた」と笑顔を見せた。

 昨夏の甲子園大会での天を仰ぐ雄たけびや“ド派手ガッツポーズ”が賛否両論を巻き起こし、その後は一連のパフォーマンスを自粛した。長澤監督は「西らしく、継続すればいい。周りに振り回されず、配慮しながら自分らしくやってほしい。天を仰いでいたのは急死したお父さんを思ってのこと。人間的にはできた子ですよ」と話せば、バッテリーを組んだ横関も「プレースタイルは変えてほしくない。マウンドに立てば性格が変わる。やったぞ、というものをもっと出せばいい」と応援。西が聖地で再び雄たけびを上げそうだ。