【令和最初のドラ1】ロッテ・佐々木の異次元な思考回路 メジャーに全く興味を示さないワケとは

2019年10月18日 16時30分

佐々木朗希

 ☆ロッテ1位・佐々木朗希投手(17=大船渡)

「期待に応えられるよう、一生懸命頑張りたい。日本一のピッチャーになれるよう、チームを優勝に導けるような選手になりたいです」と口元を引き締めた佐々木は、球速について「今ある日本最速を超えられたらいいかなと思っています」と165キロ超えを宣言。プロで見せるパフォーマンスに大きな期待が寄せられている。

 しかし、将来的なメジャー挑戦について、佐々木はこれまでにも「メジャーは考えていません」。現代の若き優秀な才能の多くが世界を目指す時代になぜなのか?

 佐々木に近い関係者によれば「本人がプロを目指すようになった時期の問題」だという。同関係者は「あれだけの才能を持っていて外部の人は驚かれるかもしれませんが、彼がプロ野球選手になれるかも、と思ったのは実際にここ1年ぐらいのことなんですよ」と語りこう続けた。

「中学生まではスポーツトレーナーになることを漠然と夢見ていたぐらい自己主張の少ない田舎の純朴な少年でしたから。それが2年生になって注目を浴び、秋の県大会で157キロを出して騒がれるようになって初めてプロ野球選手という目標が本人の中に現れ、現実的になってきた。それまで口にも出さなかったプロ野球選手への思いが膨らみ始めた高校生が一足飛びにメジャーとはならないわけですよ」

 そして、佐々木の将来的なメジャー挑戦を夢見ているのは、むしろ指導者である大船渡・国保監督の方だという。

 国保監督自身、米独立リーグでのプレー経験があり独自のメジャー人脈を持つだけに、指導者経験の早い段階で運命的に巡り合った佐々木朗希という才能にほれ込んだ。これまで幾度となく本人にメジャーの素晴らしさを説明し、それを進路の選択肢とすることを打診してみたが、当の佐々木本人はまったくの柳に風だった。

 同じ岩手県人ではあるが、佐々木の思考回路は同時期の菊池雄星、大谷翔平とは一線を画す、まったく別の構造を持っているよう。その菊池、大谷について、この日の佐々木は「お二方は偉大な投手なので、追いつき追い越せるように頑張りたい」と話した。今後、段階を踏んでその意識が変わっていくかどうかはともかく、当面は佐々木が大いにNPBを盛り上げてくれそうだ。