阪神はセ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ第2戦・巨人戦(東京ドーム)に0―6で完敗。アドバンテージを含め0勝3敗と崖っ縁に追い込まれた。

 前戦から中2日で先発マウンドに上がった高橋遥は初回に連打を浴び、坂本の併殺打の間に先制点を献上。巨人に先手を取られた阪神ベンチは状況を挽回すべく、2回には高橋遥に代打を送り早めの継投策にシフトするが、後続のガルシア、島本らも失点を許し、5回までに5点のビハインドを背負う苦しい展開となった。

 打線も今季2戦2敗の防御率1・80と苦手にしている左腕・メルセデスを前に7回3安打無得点と沈黙。投打ともに見せ場なく巨人相手に2連敗を喫した矢野燿大監督(50)は試合後「苦しい時こそ前を向いて、ここまで戦ってきた。(日本シリーズに進出するには)4連勝するしかないが、(11日先発の)青柳には思い切って、目の前のバッターを一人ひとり打ち取ってくれれば」と背水のマウンドを託す右腕に期待をかけた。