【パCS】裏目に出た西武の継投タイミング

2019年10月10日 16時30分

交代を告げられ天を仰ぐ平井(中)

 パ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ第1戦(メットライフ)は、2位のソフトバンクが1位の西武に8―4で逆転勝ち。対戦成績を1勝1敗(アドバンテージ含む)のタイとした。

 西武が継投失敗で、2年連続のCS黒星スタートを切った。4―3と1点リードの8回、中継ぎエースの3番手・平井が一死一、三塁のピンチを招くと、ここでベンチは4番手・平良をマウンドに送った。

 シーズン中なら「同点までは平井」のケース。大事な一戦で19歳右腕にマウンドを譲るはめとなった平井は、ぼうぜんとした表情で首をひねりながらベンチに下がったが、高卒2年目の平良にこの場面は重すぎた。松田宣を三振に切るも代打・長谷川勇に同点適時打を許し、続くグラシアルの初球に森のパスボールで逆転を許しピンチをしのぐことができなかった。

 辻監督はこの場面を「あそこで三振を取れるのは(平良)海馬の方だと思った。松田だったら変化球を持っていかれると思った。長谷川のところは外の真っすぐがカット気味に入ってしまった。同点まではいいと思っていたが、その後で余分な1点が入ってしまった」と振り返った。

 気になるのは平井と平良の精神的なダメージだ。シーズン中とは違うタイミングで起用された平良は「準備だけはしていたけど、本当にいくとは思わなかった。こういう場面で使ってくれたうれしさはあります」とどこか戸惑い気味だった。

 戦前から「ウチのチームは奇策ができない。いつも通り戦うだけ」と言いながら、シーズンとは微妙に違う起用をした辻監督は、これでCS通算成績は2勝7敗。昨年同様、第1戦にエースを立てながら敗れ、何やら嫌な空気が漂ってきた。