【セCS】勝機を遠ざけた阪神・矢野監督2つの“誤算”

2019年10月10日 16時30分

8日、休日返上で打撃練習した大山

 セ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ第1戦が9日、東京ドームで行われ、1位の巨人が5―2で3位の阪神に先勝。対戦成績を1勝のアドバンテージを含め2勝0敗とした。

 2つの“誤算”が勝機を遠ざけた。セ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ第1戦が9日、東京ドームで行われ、1位の巨人が5―2で3位の阪神に先勝。対戦成績を1勝のアドバンテージを含め2勝0敗とした。

 阪神・矢野監督は大事な初戦にDeNAとのCSファーストステージで11打数4安打6打点の北條をスタメンから外し、代わりに大山を「7番・三塁」で起用。これが裏目に出た。1―5の4回二死満塁で迎えた第2打席では初球に手を出して浅い中飛に倒れるなど3タコ。7回の守備から大山と交代で途中出場した北條が押し出し四球を含む1安打1打点だっただけに、球団関係者も「CSのMVPも狙える位置にいる北條をベンチに下げ、大山をスタメン起用するのは…」と首をかしげるばかりだった。

 大山は先のDeNA戦3試合で7打数1安打。3戦目は守備固めでの出場にとどまった。しかも今季の山口との対戦は5打数無安打2三振。チーム関係者は「(前日8日に)休日返上で打撃練習を行った意気込みを買っての抜てきだろう」(チーム関係者)と説明したが、期待は見事に裏切られた格好だ。

 先発に起用した望月もしかり。矢野監督は「経験を積ませたかったし、総合的に判断した」としたが、4年目ながらプロで1勝しかしていない右腕には荷が重すぎたようで、雰囲気にのまれて初回に連続アーチを浴びるなど2回5失点KO。2番手以降の岩貞、能見、守屋が計6回を1安打無失点と好投しただけに悔いが残る。特に2イニングを完璧に抑えて4奪三振の岩貞は今季の巨人戦で3試合に登板し、1勝1敗で防御率2・81と相性も良かっただけに、チーム内からは「岩貞の投球を見ると、先発が望月でなく岩貞だったら…と思う」とボヤキ節も聞こえてきた。

 指揮官は「(望月は)総合的にまだ発展途上の選手。こういう試合に投げたことで物足りない部分を『こうしないとダメなんだ』というところが見えたと思う。(チームは)もう1つ負けられるわけだから」と敗戦を糧にした巻き返しを誓ったが…。舞台は短期決戦。残された試合は限られている。