【パCS】ソフトB工藤監督3年連続日本一へ勝敗連動式ローテ

2019年10月09日 16時30分

「№1」の看板を背に練習を見つめる工藤監督

 第2の賭けは吉と出るか凶と出るか――。ソフトバンクの工藤監督が西武とのCSファイナルステージに向けて“勝敗連動式”のローテを組んだ。

 ポイントとなるのがファーストステージの初戦で125球を投げているエース・千賀をどこで投げさせるかだ。選択肢は中4日で第2戦か、中5日で第3戦か。工藤監督は「両方考えています」と話すと「(先発が)決まってるのは1戦目までです」と口にした。

 何も今後の展望をけむに巻いたわけではない。言葉通りの作戦が練られていた。CSの予告先発はパ・リーグだけ、2戦目以降に関して試合後の発表だ。実際に確定しているのは初戦の和田だけ。続く2戦目は千賀と武田が先発できる準備をしており流動的になっている。

 初戦に勝って西武のアドバンテージを含めて1勝1敗にできた場合は、武田が2戦目に先発して千賀が中5日となる第3戦にスライドする方針。逆に初戦に敗れて2敗となった場合は、第2戦に千賀が行き、それに続きバンデンハーク、高橋礼と中4日での前倒しが考えられている。

 千賀はシーズンでフル回転している。バンデンハークにしても9月20日に一軍復帰したばかりだ。少しでも間隔を空けたいという思いと、先発陣が手薄な中で負けが先行して王手をかけられたらCS突破が厳しくなるとの思いを踏まえての戦略となった。

 とはいえ、両天秤が裏目に出る可能性もある。基本的には短い中4日に合わせる必要があるだろうが、その中で現状の戦略通りだと勝敗に応じて1日ずれることになる。先発陣には伝達済みで、後に投げる投手ほど影響は少ないが、工藤ホークスでここまでイレギュラーな形を取るのは異例のこと。基本的には先発投手の準備しやすさを優先してきた。今回の秘策がどう転ぶかは未知数だ。

 短期決戦だけにリスクを背負う必要がある。ファーストステージでは2、3戦目でシーズン全試合出場の松田宣をスタメンから外す危険もはらんだ策を敢行。チーム内からも異論は出ていたものの、結果として逆転での突破に導いた。下克上に向けて「みんなで振り絞ってやっていく」と力を込めた工藤監督。週末には台風襲来の可能性もあるが今回の策は果たして…。