CS敗退DeNA 衝撃の筒香メジャー容認で気になる米の評価

2019年10月08日 16時30分

9回に空振り三振に倒れた筒香。これが日本最後の打席となるのか

 DeNAは7日、セ・クライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ第3戦(横浜スタジアム)で阪神に1―2で敗戦。1勝2敗でCS敗退が決まった。試合後、球団はアレックス・ラミレス監督(45)の来季続投と筒香嘉智外野手(27)のポスティングシステム(入札制度)による米メジャー挑戦を容認することを表明。DeNAに激震が走った。

 報道陣が色めき立ったのは試合後だ。緊急会見で南場オーナーがラミレス監督の来季続投を正式発表。周辺からは今季退任説も流れていたが、就任4年でチームをAクラスへ3度導いた手腕を高く評価した格好だ。同オーナーは「たった今、私の方から正式に来年も監督をやっていただくように要請をしました」と口にし、就任5年目となるラミレス体制で来季こそリーグVをつかみとるようにも厳命した。

 次に姿を見せた三原球団代表はさらに“爆弾発表”を用意していた。チームの主砲・筒香の米メジャーリーグ挑戦決定だ。今オフ、本人が希望すればポスティングを利用する形でメジャー移籍を球団として容認することになった。「中心選手であり、戦力という意味でも球団としては非常に痛手。しかし彼とも話をし、メジャー挑戦という小さいころからの夢をかなえてあげたいと考えて決定に至った」と同代表はコメント。

 筒香本人は「まだシーズンが終わったばかり。そっちの思考回路になっていない。僕自身も頭の中で今年を整理しながらやりたいし、まだどうなるか分からない。相談したい人もいる」と明言を避けたものの「今年でベイスターズでの10年が終わりになるが(メジャー移籍容認を)お受けいただいたのは感謝の気持ちしかない」と続けた。

 近日中にもメジャー挑戦を正式表明する見通しだが、気になるのは筒香のメジャーでの評価だ。今オフのメジャーFA市場の動向と照らし合わせながら「厳しいのではないか」と見る向きがある一方、実は高い評価を与えているスカウトもいる。

「筒香の打撃はシュアで十分なパワーも兼ね備えている」と絶賛するのはブルワーズのバリントン国際スカウト(元広島)だ。「(ヤンキースなどで活躍した)ヒデキ・マツイが出した結果に続く可能性も秘めている。順応できれば、メジャーでも上位にランクインできる選手になれるだろう。守備を不安視する声があるが、今の打力があれば、レフトのポジションなら十分相殺できる」とも評している。

 さらに「移籍先はDH制のあるア・リーグの球団が“マスト”だろう。その中でポスティングで名乗りを上げるのは、打力が弱いチーム。今季チーム打率が30球団中最低のブルージェイズや、多くの日本人メジャーリーガーを受け入れているマリナーズ、タイガースなども候補に挙がるかもしれない。うまくいけば、インセンティブ込みで300万~500万ドル(3億2000万~5億3000万円)の2年契約を結べるのではないか」(ア・リーグ極東スカウト)との市場分析もある。 

 かつての松井秀喜氏のように「日本人スラッガー」として活躍できるか。筒香の新たな挑戦に注目だ。