4回・浅村への配球にヒヤリ ここ一番なら甲斐より高谷

2019年10月07日 16時30分

【新IDアナライザー・伊勢孝夫】ソフトバンクは5回以降に登板した救援陣が素晴らしかった。みんな150キロを投げれるし、モイネロなんかあんな細い体でいい球を投げる。セ・リーグにはおらんね。

 柳田、デスパイネ、それに松田宣の代わりに出場した福田が勝ち越しの一発を放って工藤監督の期待に応えたが、心配だったのは甲斐の浅村への配球だった。4回一死満塁から同点打を許したときの配球は外一辺倒。最後にカウント2―2から1、2球でもイチかバチかで内角にいくのかと思ったら、いかずに外のカーブを打たれた。浅村のところで石川でもよかった。結果的に福田の一発に助けられたが、もしソフトバンクがやられていたとしたらあそこがポイントだっただろう。

 肩を考えたら甲斐が上でも、ここ一番の配球は高谷に分があると思う。7回からマスクをかぶって浅村に対して内を攻めていたし、体の近くにいけば打者というのはずっとイメージが残るもの。いいリードをしていたと思う。工藤監督がシーズンで全試合に出場していた松田宣を外したことも選手には緊張感を生んだだろう。

 楽天はいいチームになった。平石監督は試合後もすぐに奥へ引き揚げることなく、選手一人ひとりの背中をポンと叩いてねぎらっていた。温厚な人柄が出ているし、そんな姿に選手も頑張ろう、と思うはず。球審は厳しかったが、球の見極めもよくできていたし、ボール球に手を出さないことでバンデンハークを動揺させた。超一流選手はいないし、選手一人ずつの技術はソフトバンクが上だけど、チーム単位ならひょっとしたら行くかもしれない、と思わせるものがあったね。

(本紙評論家)