広島が大船渡・佐々木にゾッコンLOVE 松田オーナーの“直接出馬”あるか

2019年10月04日 16時30分

12球団OKの佐々木

 4年ぶりのBクラスに沈んだ広島も大船渡・佐々木朗希投手(3年)のドラフト1位指名の機運が高まっている。松田元オーナー(68)は一貫して「佐々木派」を公言しており、ライバルの出方次第では即戦力投手を望む声を押し切り、争奪戦に加わりそうな気配だ。

 佐々木を巡っては3日からNPB球団との面談が始まった。大物高校生候補との面談で思い起こされるのは2年前、早実・清宮(現日本ハム)の例だろう。当時は指名を検討する10球団が面談に参加。結果的に面談不参加の日本ハムが交渉権を手にしたが、広島は指名を見送る方針を固めていたため面談は行わなかった。それが今回は参加するというのだから本気度が違う。

 苑田スカウト統括部長は佐々木を「まるで東海大の原辰徳(現巨人監督)。歩くだけでスター」と評している。面談には担当の近藤スカウトが出席することになりそうだが、松田オーナーは「佐々木君には夢がある。面談はいつから始まるんだ? 自分で行きたいくらい」と一時は“出馬”を口にしていたほど。U18で右手中指の血マメに苦しんだことが気になり「指を触らせてもらいたい」と前のめりだった。

 ただ、ドラフトは夢だけでなく現実も見なければならない。同オーナーは「何球団が競合するか…。確率も重要になる。5、6球団なら厳しいだろう。現場は即戦力を欲しがるかもしれない」とし、森下(明大)や河野(JFE西日本)ら大学・社会人投手を指名する可能性も残している。

 一方で球団内には今回の監督交代が、佐々木争奪戦への追い風になるとの見方もある。球団フロントは「新監督が誰になるにせよ、基本は5年単位で職を任されるのがカープのやり方。ここ数年とは違って、来年は是が非でも優勝を…とはならないだろうからね。時間がかかる素材型の選手を獲りにいくにはいいタイミングかもしれない」と話す。

 ファームの組織改革を陣頭指揮する松田オーナーの頭には、すでに具体的な“佐々木育成計画”も浮かんでいる。他球団の動向を見守りつつ、広島も虎視眈々と金の卵獲りを狙う。