阪神CS下克上から「頂点」へ地元商店街が熱烈エール 増税に負けるなパワー

2019年10月04日 16時30分

離れた位置から選手の動きをチェックする矢野監督(中央)

 リーグ3位からの下克上を目指す阪神に地元商店街から熱烈エールだ。3日、DeNAとのCSファーストステージ(5日開幕・横浜)に向けて甲子園球場で全体練習を行い、シーズン最終盤に左足の負傷のため欠場が続いていた4番のジェフリー・マルテ内野手(28)が合流。シートノックやフリー打撃を敢行し、いよいよ打倒DeNAへの役者が揃った。周囲の期待は膨らむ一方で「日本一早いVマジック点灯式」でもおなじみの尼崎中央3丁目商店街は“諸事情”から例年以上の声援を送っている。

 欠場中のマルテがCSでの復帰を猛アピールした。投内連係やシートノックで軽快な動きを披露するとフリー打撃では柵越えを連発。「状態は日に日に良くなっている。CSに間に合わせられるようにやっていきたい」と手応えを口にした。今季のDeNA戦は打率3割2分7厘、3本塁打、10打点と相性抜群で、矢野監督も「いけそうかなという感じ。先発の可能性も広がってきた」とスタメンでの起用も視野に入れている。

 主砲の復帰と6連勝フィニッシュによるCS切符獲得で、チームの雰囲気は最高潮だ。そんな猛虎に熱視線を送るのが地元・尼崎中央3丁目商店街で、寺井利一理事長は「6連勝でのCS進出で商店街も盛り上がってきている。投手陣は頑張っているので、あとは打線が頑張ってほしい」とさらなる快進撃に向けた期待値は高い。

 例年以上に躍進を願う背景には切実な事情もある。今月1日から消費税が10%にアップ。金銭感覚がシビアな関西人の財布のひもがさらに固くなる状況とあって「タイガースが勝てば経済も動く。(増税で)消費が冷え込みそうなところだが、CSや日本シリーズで頑張っていただいて街全体を盛り上げてもらいたい」(寺井理事長)と“景気の起爆剤”としても虎の躍進を願っている。

 くしくも今回と同様に消費税が5%から8%に上がった2014年は、阪神がリーグ覇者の巨人をCSファイナルでスイープし、日本シリーズに進出。地元は大フィーバーとなり、商店街もチャンスとばかりに「日本一セール」の準備に着手した。

 しかし、肝心の日本シリーズでは、パ・リーグの覇者ソフトバンクにあっさり敗戦。寺井理事長は「準備はしていたので残念セールとして開催したが、まったく盛り上がらずつらかった。やっぱり日本一になってセールをやりたいですね」と声高に訴える。

 指揮官の口癖は「誰かを喜ばせる」。下克上を果たして地元商店街も大喜びさせたいところだ。