矢野阪神 “リーチ魂”で下克上日本一取り 

2019年10月03日 16時30分

記者に囲まれる矢野監督

 怒とうのラスト6戦6連勝で逆転CS進出を果たした阪神が2日、甲子園球場で5日からのファーストステージ・DeNA戦(横浜)に向けた初の全体練習を開始した。矢野燿大監督(50)は“リーチ魂”で下克上日本一取りを宣言。その真意とは――。

 敵は今季16勝8敗1分けの“お得意様”ながら、指揮官は「俺らは自力でCSに出れないところまでいって、守るもんはない。対DeNAとかじゃなく、自分らの野球を思い切ってやるだけ」と力説。キーマンにはセ・リーグ新人最多安打を記録し、盗塁王にも輝いた近本光司外野手(24)を指名した。

 しかし、それ以上に訴えたいことが「リーチ魂」だ。ラグビーW杯1次リーグで優勝候補のアイルランドに歴史的勝利を収めるなど大活躍した日本代表主将、リーチ・マイケル(30=東芝)の雄姿…。矢野監督は「スポットライトを浴びるのはトライを取った選手になるかもしれない。でも俺にとって一番印象に残っているのは主将のリーチ。単にベスト8まで頑張るぞとかの数字的な目標じゃなく、もっと大きな『日本のラグビーをどうにかしたい』とかの目的を持っている。ここがすごい」と絶賛し、さらに続けた。

「オーバーに言えば今回、リーチからのバトンが俺らに来たと思う。今回、リーチは『女子バレーの戦う姿勢から勇気をもらいました』と言ってた。勝つだけじゃなくもっとでかいこと、俺らはバレー、俺らはラグビー、俺らは野球でとか、スポーツ界皆で日本を元気にしよう、子供らに夢を与えようということ。リーチからそういうバトンをもらった気がする。CS出るだけでもファンはめっちゃ喜んでくれている。俺らも野球で喜ばせたい」

「誰かを喜ばせる」というモットーを持つ指揮官らしい熱弁だが、一方、チーム内は「DeNA恐るるに足らず」の声が噴出している。「ウチが敵地での試合も含めて大きく勝ち越してるのは心強い。レギュラーシーズン最後のような戦いができれば一気(2連勝)に突破できる。問題はファイナルステージでぶつかる巨人。今、先発で計算できるのが西と青柳の2枚なんでDeNA戦で投げると巨人戦で投げれるヤツがいない。ファーストステージからオープナーのような短いイニングで対処できれば巨人で投げられるかも…」(首脳陣)。話題はDeNAを通り越して巨人対策に頭を痛めているというから気が早い…いや、頼もしい。

 2年前のDeNAとのCS決戦。阪神は本拠地・甲子園での“泥んこ試合”で苦杯を喫した。当時、一軍バッテリーコーチを務めていたのが、今の矢野監督だ。今度はリーチからの“バトン”で日本一まで駆け上がってもらいたいものだ。