今季未勝利に終わった阪神・藤浪晋太郎投手(25)が、アマチュアからも屈辱的な“左攻め”を味わわされた。

 2日、鳴尾浜球場で行われたJR西日本との練習試合の8回からリリーフ登板した藤浪は、1イニングを投げて2安打、無四死球、無失点。連打で一死二、三塁のピンチを背負ったが、150キロ台後半の剛速球を中心に組み立てた投球で後続打者を連続三振に打ち取り、プロの意地を見せた。

 この日対峙した打者は5人。右打者の打順が3度巡ってきたが、その都度、左の代打を送られた。制球に課題を抱える藤浪は右打者の頭部付近への死球を連発してきただけに、球団関係者も「向こうとしても『ケガをさせられたらたまらない』ということなんでしょうね。(藤浪も)しっかりとこの現実を見て、来季以降につなげてくれれば」と苦い表情で話した。

 今季を「キャリア最低の年になってしまった」と表現した藤浪。再生へのヒントを探すべく、フェニックス・リーグ(宮崎)に参加する。